長崎・ベネックス恐竜博物館 来館者50万人突破 開館2年半、目標上回る

来館50万人目になった古賀倖菜さん(左から2人目)ら=長崎市、ベネックス恐竜博物館

 長崎県長崎市野母町のベネックス恐竜博物館の来館者が5日、50万人を突破した。開館から約2年半。当初、年間12万人を目標としていたが、予想を上回るペースで達成した。
 50万人目の諫早市多良見町の古賀倖菜さん(7)=同市立喜々津小2年=は「うれしい」と笑顔を見せ、高江晃館長から認定証と同館オリジナルの恐竜のぬいぐるみなどが贈られた。
 この日は妹の唯華ちゃん(5)、祖母の加代子さん(60)、福岡県から訪れた伯母の江島通予さん(36)、いとこの侑杏ちゃん(3)の5人で初めて来館。倖菜さんは常設展示室の恐竜ロボットを見て「本物みたいでびっくり。ちょっと怖かった」とはにかみながら話した。
 高江館長は「少しずつ認知度も上がってきて、福岡県内からの来館の割合も増えてきている。50万人といっても長崎県の人口と比べると半分以下なので、県民全員が来てくれた、というくらいになれるよう、さらにターゲットを広げていきたい」と話した。
 同館は2021年10月に開館。全身骨格標本が並ぶ常設展示室や期間限定イベントを開く企画展示室のほか、化石などの調査研究の様子を公開するオープンラボなどがある。常設展示室の窓越しに世界文化遺産の端島(軍艦島)が望めるのも魅力となっている。
 修学旅行の誘致にも力を入れ、昨年度は国連の持続可能な開発目標(SDGs)の視点を取り入れたガイドブックを刷新。長崎市が同館の命名権(ネーミングライツ)を日本ベネックス(諫早市)に売却したのに伴い、今月から「ベネックス恐竜博物館」の愛称となった。

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