お金のかからない大人の習い事を特集!

習い事というと「子どもを通わせるもの」というイメージがありますが、大人になってから休日や就業後、家事の合間の時間を使って習い事を始めるケースもあります。中には、「習い事をしたいけど費用相場がわからない」「できるだけお金のかからない習い事を選びたい」という人もいるでしょう。

習い事にかかるコストは工夫次第で下げられます。

この記事では、大人向けの習い事にかかる料金の相場や、費用を抑えるコツについて解説します。

この記事でわかること

  • 大人向けのおすすめの習い事
  • 習い事のコストを抑えるコツ
  • 習い事と貯蓄を両立させる方法

大人におすすめのお金のかからない習い事

フコク生命の調査によると、大人が習い事にかけている費用の全国平均は、8,914円です。都道府県別だと、大人の習い事に最もお金をかけているのは東京都で、平均は16,348円でした。

習い事にかける費用は、地域や人によって異なります。生活を圧迫しない金額を自身で確認することが大切です。

大人におすすめの、お金のかからない習い事は以下の通りです。

英語・英会話・その他語学

英語・英会話教室の月謝相場は6,500~3万円です。月謝以外にかかる費用は、以下の通りです。

  • 入会金
  • 教材費
  • 管理費

レッスンの回数が増えたり、少人数を希望したりするほど、料金は高くなる傾向にあります。費用を抑えたい場合は、頻度を調整できるスクールでスケジュール調整しながら通うのがよいでしょう。

なお、オンライン専門の教室なら比較的安価に受講できます。自身の都合の良い時間や場所でレッスンを受けられるのもメリットです。

ヨガ・ピラティス

ヨガやピラティスは、毎月3,000~1万2000円程度で教室に通えます。一部のスタジオでは3,000~1万円程度の入会金が必要となるケースがあります。

料金の支払い方法は、主に以下の通りです。

  • 都度払い
  • チケット制
  • 月額会員制

ヨガやピラティスには、スタジオに通わないオンラインスクールもあります。場所代がかからない分、スタジオありのスクールと比べて費用が安く抑えられます。

スポーツ(テニス・ゴルフ・スイミング・柔道・空手)

スポーツの月謝は、種目によってばらつきがあります。

  • テニス:8,000~1万5000円
  • ゴルフ:8,000~3万円
  • スイミング:7,000~1万円
  • 柔道:1,000~5,000円
  • 空手:5,000~8,000円

レッスンの参加人数が少人数になるほど、料金が高くなるのが一般的です。費用を抑えたい人はグループレッスンを活用しましょう。種目によってはオンライン教室もあり、自宅でレッスンを受けられます。

フィットネス・エクササイズ

会員制スポーツジムでは、フィットネスやエクササイズの教室を開いているケースがあります。会員制スポーツジムの月謝の相場は6,000~1万5000円です。

ジムに通えるウェアやシューズがあれば、フィットネスやエクササイズのレッスンを受けるために新しく購入する道具は少ないでしょう。施設によって実施されるプログラムは変更になるため、事前に確認しておくと安心です。

楽器

比較的お金をかけずに手軽に始められる楽器の例は、以下の通りです。

  • ギター
  • ベース
  • ウクレレ

ギター教室の月謝の相場は5,000~2万5000円です。月謝以外には入会金や楽器の購入費用、弦の張り替え費用などがかかります。楽器を持っていない人は、中古品の楽器を購入することで、初期費用を抑えられます。

レッスンの形態は、主にマンツーマンとグループレッスンの2つです。オンラインをメインとした教室もあるため、通うのが難しい人でも自宅でレッスンを受けられます。

ダンス

ヒップホップやジャズなど、ダンスにはさまざまな種類があります。一般的な費用相場は5,000~1万5000円です。

月謝以外にかかる費用の例は、以下の通りです。

  • 入会金
  • 服や靴の購入費
  • イベントや大会の出演料
  • イベントや大会の衣装代

レッスンを受けるダンスのジャンルによっては、スニーカーではなくダンスシューズを推奨される可能性があります。ダンススクールによってはオンラインレッスンを実施しています。

料理・パン・お菓子教室

料理教室では料理やパン、お菓子を自宅で作る方法を学べます。月謝の相場は2,000~3万円と、受けるレッスンの内容によって大きくばらつきがあります。

料理教室の料金体系は、主に以下の3つに分かれます。

  • コース制
  • チケット制
  • 単発レッスン

単発レッスンに比べると、コース制で契約した方がレッスン料は安くなる可能性があります。月謝に料理の材料費が含まれているかは教室によって異なるため、事前の確認が必要です。

オンラインの料理教室では、スタジオと自宅をつなぎ、リアルタイムで実習します。講師に質問しながら進められるため、初心者でも安心して参加できるでしょう。

水彩画・鉛筆画

水彩画や鉛筆画は5,000~1万円ほどの月謝で教室に通えます。月謝以外にかかる費用は、入学金と画材代です。最初から高額な道具をそろえようとすると、出費が膨らみます。費用を抑えたいなら、お試し用の画材が用意されている教室を選ぶとよいでしょう。

料金体系は、月に通う回数に応じて費用が変動するのが一般的です。教室によってはオンラインレッスンのコースが用意されています。ロッカーの有無や、レッスン時間以外のアトリエ利用の可否によって、料金が変動する傾向にあります。

書道・ペン

書道やペン字の月謝相場は5,000~1万円です。教室に通うことで、美しい字を書けるようになり、仕事やプライベートに生かせるでしょう。

書道やペン字を習う際に必要な月謝以外の費用は、以下の通りです。

  • 道具
  • 展示会の出展費用
  • 段位認定証の申請費

書道やペン字の教室は、グループレッスンで実施されるケースが多い傾向にあります。オンラインレッスンを利用すると、自宅でも書くことを楽しめます。費用を抑えるためには、100円ショップを利用して道具の準備に最初からお金をかけすぎないことが大切です。

手芸・洋裁・編み物

手芸や洋裁、編み物の教室では、ハンドメイド作品をつくる方法を学べます。月謝の相場は3,000~1万円です。

ハンドメイド教室の料金体系は、「都度払い」もしくは「月額会員制」のどちらかです。一般的には、月謝とは別に材料費がかかります。どのようなジャンルの教室を選ぶかによって、かかる材料費は異なります。

教室によってはオンラインレッスンも実施しており、初心者向けから上級者向けまでさまざまなクラスが用意されています。

パソコン

パソコン教室ではWordやExcelのような基本スキルから、CADやプログラミングなどの専門スキルまで、幅広い内容を学べます。

月謝の相場は3,000~1万円です。講師が前に立ち授業するスタイルや、映像授業による個別型などがあり、学ぶ内容や教室の形態によって費用は変動します。

月謝以外にかかる費用の例は、以下の通りです。

  • 入会金
  • 教材費
  • ソフトの購入費
  • 機器のレンタル費

自宅にいながら学べるオンライン講座も実施されています。教室でのレッスンと同様に、講師による授業型と、映像授業による自習型に大きく分かれます。

ボイストレーニング

ボイストレーニングでは歌だけでなく、発声や滑舌について学べます。プレゼンや営業のスキルを高めたいビジネスパーソンにも支持されている習い事です。

ボイストレーニングでは、基本的に月謝以外の費用がかかりません。料金は月に通う回数と、同時にレッスンを受ける人数によって変動します。少人数になるほどレッスン料は高くなる傾向にあるため、費用を抑えたい人はグループレッスンを利用しましょう。

月謝の相場は2,000~2万円です。オンラインレッスンでは、パソコンやタブレットを使って自宅でトレーニングを受けられます。

華道・生け花

華道や生け花の教室では、器に花や草木を生けて作品をつくる作法や手順を学べます。月謝の相場は5,000~1万円です。料金体系は「都度払い」もしくは「月額会員制」が多い傾向にあります。

華道や生け花の教室に通う際には、以下の道具などを購入するように指定されることがあります。

  • 花ばさみ
  • 花器
  • 花留め(剣山)

稽古で使用する花や草木は教室側で用意するのが一般的で、月謝とは別に1,000円程度の花代がかかります。

まずは体験教室に通って、先生や作品の雰囲気が自身の好みに合うか確認するとよいでしょう。

太極拳・気功

太極拳や気功は月額1,000~1万円ほどで教室に通えます。

月謝以外にかかる費用の例は、以下の通りです。

  • トレーニング用の備品代(太極拳靴、ウェアなど)
  • 教材費
  • 発表会の参加費

料金体系は月額会員制が多い傾向にあります。教室によっては、月額会員制の会員に限りスポット参加が認められるケースがあります。

オンライン教室の形態は、「Web会議サービスを使ったリアルタイムレッスン」と「映像授業」の2種類です。

写真・カメラ

写真やカメラの教室では、主に一眼レフカメラやミラーレスカメラの基本的な使い方や、撮影のテクニックを学べます。月謝の相場は5,000~1万5000円です。

月謝以外には、以下の費用がかかります。

  • 入会金
  • カメラ・三脚の購入費

写真・カメラ教室の料金体系は、「都度払い」もしくは「月額会員制」が多い傾向にあります。オンラインレッスンでは、課題写真の添削サービスを実施している教室が見受けられます。

習い事にお金をかけないためのポイント

習い事の費用を抑えるためにチェックしたいポイントは、以下の通りです。

  • 月謝以外にお金がかからないか
  • オンラインで受けられるか
  • 自治体など公共施設で開催されているスクールはないか

月謝以外にお金がかからないか

高額な道具や特別な設備が必要になる習い事は、初期費用が高くなります。例えば、以下のような習い事です。

  • バイオリン
  • 乗馬
  • レーシングカート

注意したいのは、イベントや大会などの頻度です。参加費がどれぐらいかかるのか、参加の義務はあるのかなどあらかじめ確認しておいた方がよいでしょう。

家にあるものや、身一つでできる習い事は、お金がかかりにくいためおすすめです。

オンラインで受けられるか

オンライン講座はレッスンの場所代がかからない分、月謝が抑えられる傾向にあります。

オンライン講座のメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリット

  • インターネット環境があればどこでも受講できる
  • 定額で何度でも繰り返しレッスンを受けられる

デメリット

  • リアルタイムで質問できない可能性がある
  • 内容によっては対面レッスンのほうが理解度は上がる

自治体など公共施設で開催されているスクールはないか

自治体が主体となって公募している習い事は、通常よりも月謝が安い傾向にあります。また期間限定で教室を無料開催しているケースがあります。

習い事を始める際は、申し込む前に近くの自治体が同様の教室の参加者を募集していないか確認しておくとよいでしょう。

習い事と貯蓄を両立させるにはどうすればいい?

習い事と貯蓄を両立させるためには、以下の内容を押さえておくことが大切です。

  • 習い事に使える自由なお金用の口座を分ける
  • 出費の優先順位を決める
  • 定期的に習い事の予算を見直す

習い事に使える自由なお金用の口座を分ける

習い事の月謝と貯蓄を両立させるためには、お金を管理する口座を以下のように分けるのがおすすめです。

  • 習い事の費用など自由に使える口座
  • 貯蓄用口座

口座を分けることで、お金の使途が明確になり、貯蓄を続けやすくなります。

出費の優先順位を決める

自由に使える資金には限りがあります。出費の優先順位を決めておくことで、お金の使い方にメリハリがつきます。

優先順位を決める手順は、以下の通りです。

  • 予算を決める
  • やりたい習い事や趣味などを書き出す
  • 予算内で優先順位をつける

予算内に収まらないときは、優先順位の高い項目から検討していくとよいでしょう。

定期的に習い事の予算を見直す

習い事にかかる費用は、時間の経過とともに変化します。定期的に習い事にかかる予算を見直しましょう。

予算を見直す際のチェックポイントは、以下の通りです。

  • 習い事の数が増えすぎていないか
  • 1つの習い事にかかる支出が増えすぎていないか
  • 交通費やお茶代など、習い事以外の支出が負担になっていないか

習い事の支出が予算オーバーしている場合は、何にお金がかかっているかを項目別に洗い出しましょう。そのうえで、今後の方針を考えることが大切です。

まとめ

習い事を始めることで、心の豊かさや、健康的な生活の実現につながります。新しいコミュニティに入れば、共通の趣味を持つ仲間と一緒に習い事を楽しめます。

大人が習い事にかけている費用の全国平均は、8,914円です。お金のかかりそうな趣味でも、工夫次第でコストを下げられます。費用を抑えたい人は、オンラインレッスンの受講や自治体のプログラムへの参加を検討しましょう。

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