人の体によじ登る犬がいる? 犬が「飼い主の肩に乗ろうとする」心理

犬の行動にはさまざまな理由があるといわれていますが、犬のなかには「飼い主の肩によじ登ろうとする」というコもいるそうです。

では、この犬の行動にはどのような心理が隠されているのでしょうか。

「犬が飼い主の肩に乗ろうとする心理」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

犬が飼い主の肩に乗ろうとする心理

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

――犬のなかには、飼い主さんと触れ合っているときに、人の肩までよじ登ってこようとしたり、前足をかけて肩に乗ろうとするコがいるそうです。これらの行動は犬のどのような心理が関係しているのでしょうか。

岡本先生:
「犬が人の肩に乗ろうとするときの心理としてはたとえば、

  • 抱っこをして欲しい
  • 遊びたくて興奮している
  • 飼い主さんの顔に近づきたい
  • 高い場所に逃げたい
  • 登るのが楽しい

このような犬の気持ちがあることが考えられます」

飼い主の肩に犬をよじ登らせてもいいの?

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

――犬といっても体の大きさや子犬、成犬などによって状況は変わると思いますが、そもそも飼い主の肩までよじ登ってきたり、人の体に乗ろうとする行動を犬にさせてもよいのでしょうか?

岡本先生:
「愛犬が飼い主さんの肩によじ登ってきたり人の体に乗ろうとする場合、愛犬との信頼関係が健全に築くことができていて、肩に乗ってほしくない状況になったときに止めさせることができるのであれば、問題はないのではないでしょうか。

ただし、人の肩に犬を乗せるというのは、犬がバランスをとりにくく不安定な状況になります。また、地面から高い場所でもあります。

このため、犬が人の肩から落下をしたりケガをするリスクがあることをしっかり考えておかなければなりません」

犬が飼い主の肩に乗るときの対応

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

ーー犬が飼い主の肩に乗ってきたときはどのような対応をすればよいですか?

岡本先生:
「愛犬の落下やケガの危険がなく、飼い主さんが許容できる状況でしたら、飼い主さんは犬がバランスを取りやすい体勢になって動かないであげるとよいかと思います。

犬が興奮していたりやめさせたい場合は、犬が体に乗らないように立ち上がったり、おもちゃを使うなど別の遊び方や触れ合い方をして、犬の興味を変えてあげてはいかがでしょうか」

犬が飼い主の肩に乗ろうとするときは、犬が興奮していたり要求や気になることがある可能性があります。参考にしてくださいね。

(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください

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