初優勝で生まれた“割り切り” 蛭田みな美は姉貴分と同じ「66」の猛チャージ

蛭田みな美が1打差4位で最終日へ(撮影/亀山泰宏)

◇国内女子◇富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 2日目(6日)◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6535yd(パー72)◇曇り(観衆5788人)

1組前をプレーするのは、いつも練習ラウンドなどでもお世話になっている藤田さいき。蛭田みな美は「ホールインワンも決めていましたし、背中を見させてもらいました」と満面の笑みを浮かべた。ツアー最多7度目のエースを達成した姉貴分と同じ、大会コース記録タイの「66」に声のトーンを上げた。

出だし2連続バーディに続き、7番(パー3)もミドルパットを沈めてスコアを伸ばした。続く8番はピンにかぶるようなアイアンショットで上1.5mほどのチャンスメーク。繊細な下りのラインを決めきれなかったが、「しょうがないかな」。この日は同じくらいの距離をもう1回外している。それでも「(難しい)上からだから、しょうがない。ショットは良かったです」と気持ちは前を向いていた。

ショットで再三チャンスメーク(撮影/亀山泰宏)

アマチュア時代から期待を集め、昨年「CAT Ladies」で念願の初優勝を達成した。「状況を見ながら、『これはしょうがないな』とか思うようになりましたね」。殻を破ったことで生まれた心の変化は、シーズンをまたいでも継続している。

バーディとボギーが入り乱れた後半、17番(パー5)では今季初イーグルを奪取。残り73ydから58度のウェッジショットを放り込み、「大きかったですね」とニッコリ。18番はセカンドがグリーン右サイドの池ギリギリまで飛び、「なんであんなところに打っちゃったんだろう…」と苦笑しながらパーセーブで締めくくった。

菅沼菜々とのペアリングは大勢のギャラリーも(撮影/亀山泰宏)

これまた藤田と並ぶ通算7アンダー4位で、首位と1打差につけて迎える最終日。「アイアンの縦距離を合わせて頑張りたい」。大好きな先輩との同組から逆転Vを狙う。(埼玉県鳩山町/亀山泰宏)

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