病院、老健 15日開業 杏林会 複合施設が完成 北上駅前

杏林会が整備した5階建ての複合施設。北上駅前病院、リハビリパーク北上などが入居する

 医療法人杏林会(本部東京都、石山隆理事長)が北上市大通りのJR北上駅西口付近に整備を進めてきた「北上駅前病院」と介護老人保健施設「リハビリパーク北上」などが入居する複合施設が完成した。病院は200床、老健施設は150床で、ともに15日から患者を受け入れ、連携して回復期リハビリテーションを中心に担う。

 同法人が運営する花巻市湯口字志戸平のイーハトーブ病院が、市街地から遠く外来患者や医療スタッフの確保が課題で施設も老朽化していたことから、利便性の高い北上駅前に新たな病院を整備した。イーハトーブ病院は3月末で閉院した。

 完成した複合施設は鉄筋コンクリート造り5階建て、延べ床面積7600平方メートル。1階に系列法人の認定こども園と病院の外来機能、2、3階に病棟、4、5階に介護老人保健施設を配置し、5階には病院のリハビリ設備を設置。外の景色を楽しめるようベランダも設けた。2022年11月に着工し、今年2月に完工。15日の開業に向け、詰めの準備が進められている。

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