マカオ、カジノゲームに熱中の地元ギャンブラーがスリ被害…中国人の男逮捕

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

 マカオのカジノでは、ゲームに熱中するあまり身の回りの貴重品に対する警戒が緩み、スリや置き引きの被害に遭うケースがしばしば発生している。

 マカオ司法警察局は4月4日、カジノ施設内でスリを行ったとして中国人(中国本土居民)の商人の男(36)を逮捕したと発表。

 同局によれば、前月(3月)11日午後10時半頃、マカオ人の男性からコタイ地区にあるカジノ施設でゲームに興じている際、ショルダーバッグの中に入れていた10万香港ドル(日本円換算:約19万円)の現金がなくなっていることに気づき、何者かに盗まれた可能性があるとの通報が寄せられたとのこと。

 通報を受けた同局がカジノ施設の監視システムを確認したところ、被害者がゲームに熱中しているところに男が故意に近づき、衣服で遮蔽しながらバッグの中にあった現金を盗み、逃走した一部始終が映っていたという。

 その後、同局が容疑者の身元特定に成功するも、すでにマカオを離れていたことがわかったが、3月29日に港珠澳大橋マカオ側イミグレーションから再入境したところを逮捕。被疑者は同局の調べに対し、犯行を否認する供述をしたものの、男が関与したとする証拠が揃っていることから、加重窃盗罪で検察院送致するとした。

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