中国の研究チーム、盲導犬ロボット実現に向け大きな進展

中国の研究チーム、盲導犬ロボット実現に向け大きな進展

 【新華社西安4月7日】中国の研究チームがこのほど、盲導犬ロボット関連技術で大きな飛躍を果たした。盲導犬ロボットは視覚障害者に福音をもたらす可能性があり、ここ数年関連の研究が盛んに行われている。しかし、従来のロボット犬の性能の低いコンピューティングプラットフォームでは、大規模言語モデルを運用するのに必要な膨大なコンピューティングリソースをサポートするのは難しく、通常は、クラウドサービスがオンラインで提供する身体性を有する人工知能(身体性AI)パラダイムに頼ることによってのみ大規模言語モデルの高度な能力を獲得でき、盲導犬ロボットの応用シーンを著しく制限してきた。

 このジレンマに対して、中国の西北工業大学光電・智能研究院は中国電信(チャイナテレコム)人工智能研究院と共同でオフライン型身体性AI利用の探求を進め、着実な進展を得た。研究チームは、オフラインの大規模言語モデルを搭載したロボット犬をスマート盲導シーンで応用し、大規模言語モデルのオフライン型身体性AI盲導犬を開発、スマートなヒューマンマシンインタラクション(HMI)、エレベーター誘導、道路横断誘導、室内誘導などの機能も実現した。

 この成果は、オフライン型身体性AIを利用した盲導犬が従来の盲導犬に代わることへの可能性を提供するもので、今後研究チームは、身体性AI盲導犬技術計画をさらに改良し、オフライン型身体性AI盲導犬やより多くのスマートロボットプラットフォームの応用シーンを拡大していくという。(記者/許祖華、孫正好)

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