横浜で桜が満開 平年より6日、昨年より13日遅く 名所・大岡川沿いでは多くの人出

桜の花びらが浮かぶ大岡川の水面を進む船やボート=7日、横浜市中区

 横浜地方気象台は7日、横浜の桜が満開になったと発表した。平年より6日、昨年より13日遅い。

 気象台によると、今年は2~3月に寒暖差の大きい日が多かったことなどから開花が遅くなったが、今月1日の発表から6日で満開になった。平年の満開日は4月1日、昨年は3月25日だった。

 桜の観測は気象台の敷地(横浜市中区)にある標本木で行われており、約80%以上が開花した状態を満開と判断している。

 1953年の観測開始以降、開花から満開までの日数が最短だったのは64年の2日、最長は66年の17日だった。

 桜の名所で知られる大岡川(同)沿いには、多くの市民らが繰り出し、春風に揺れて咲き誇る薄桃色の花をめでていた。

 公立小学校に勤める女性教諭(39)は同市泉区から母親と足を運んだ。8日は勤務校の入学式。「寒い日も続いたけど、(桜が)間に合って良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべ、子どもたちとの出会いを心待ちにしていた。

© 株式会社神奈川新聞社