「大谷翔平は三船敏郎!」侍ジャパンメンバー選考に太田光が感じた栗山英樹前監督の奇跡

侍ジャパンの栗山英樹前監督が爆笑問題・太田光さんと対談、その中で太田さんは、侍ジャパンを黒澤明監督の傑作映画「七人の侍」に例え、「大谷翔平は三船敏郎!」と独自の思いを語りました。

【写真】大谷翔平について語る太田光、栗山英樹

「大谷翔平は奇跡だけど、栗山英樹も奇跡」

栗山さんをゲストに迎えた太田光さんの対談番組「太田光のテレビの向こうで」。

その中で、2023年のWBC優勝を成し遂げた侍ジャパンのメンバー選考について、太田さんは…

太田:俺は、大谷翔平は奇跡だけど、栗山英樹も奇跡だなって。大谷がひとつのポイントだと自覚されていて、そこからメジャーの選手何人か入れるという…それこそ侍ジャパンというけれど、黒澤明の「七人の侍」というのは、ある村で野武士たちに食べ物を取られちゃうから、お百姓さんたちが侍を雇うんだけど、主人公の志村喬という凄い侍が一人一人侍をスカウトしに。

栗山:そうか、全員探しに行くんですか?

太田:一人一人会って話をして、「やってくれますか?」って言って説得するんですよ。で、7人集まるんですよ。あれまさに栗山さんですよ。

と、映画「七人の侍」を引き合いに、栗山さんが主人公のひとり志村喬さんのように感じていたと、太田さんらしい見解を語ります。さらに太田さんのストーリーは続き…

「大谷翔平は三船敏郎!」

太田:まさに「七人の侍」だなと思って僕は見てて。その中に三船敏郎がいるんですよ。
これが規格外の男で、6人選ぶんだけど、1人だけ三船敏郎は侍じゃないんですよ。役の中で、若い暴れん坊なんだけど、お百姓出身なんですよ。だから仲間に入れてもらえないんです。戦国時代だから身分制度がはっきりしていて。
その中で、まさに大谷のような、いわゆる前例のない男が1人入るんですよ。だから僕はあの侍ジャパンの戦いを見ていて、「七人の侍」がすごく重なったんですよ。

と、作品中、規格外の男として登場する主人公、三船敏郎さんの役と大谷翔平が重なっていたと話しました。

栗山さんは、太田流「解釈」に納得、「なるほど、もう一度、映画を観てみます」と答えた上で、選考に向けての想いを明かしてくれました。

「メジャーに『パワーでも負けたくない』」

栗山:僕が思っていたのは日本っぽさだけで勝ちたくない。細かいものも入れるんですけど、力勝負をしたい。メジャーの選手に思いっきりパワーで負けたくないというその両方を組み合わせて勝ちたかったんですよ。
それが決勝戦、結果的に村上のホームランと岡本のホームラン、それでアメリカに勝ったっていうのはめちゃめちゃ嬉しくて。

和やかな対談の中でも、勝負師としてのホンネを語った栗山さん。

対談では、大会序盤、不振にあえいだ主砲、村上宗隆選手が栗山さんに明かしたという「重圧のワケ」なども伝えてくれました。

(BSフジ『太田光のテレビの向こうで』2024年4月7日放送より)

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