「わざと動かなかった」途中出場、即同点ゴールの柏FW木下康介…3試合連続ドローに「もう1点取り切る力、質を上げていく」

同点ゴールを決めた柏FW木下康介[写真:©︎J.LEAGUE]

柏レイソルのFW木下康介が、東京ヴェルディ戦での同点ゴールを振り返った。
【動画】途中出場、木下康介がファーストプレーで貴重な同点ゴールを決める

7日、明治安田J1リーグ第7節で柏はアウェイで東京Vと対戦した。

2勝3分け1敗と上位を窺える位置にいる柏と、前節16年ぶりにJ1での勝利を記録した東京Vの一戦。開始10分に山田楓喜のゴールで東京Vが先制して試合を折り返す。

ハーフタイムで2枚を交代させた柏は、後半は押し込む時間を長く作るも、東京Vの前にゴールを奪えない。すると71分に木下を投入。すると2分後の73分、ボックス右で細谷真大ワンツーから抜け出したマテウス・サヴィオが深い位置からクロス。これを中央で待ち構えた木下がヘディングで合わせ、同点ゴールを記録。1-1の引き分けに終わった。

出場時間が限られている木下だが、今シーズンすでに3点目。試合後のメディア取材に対応し、ゴールを振り返った。

「わざと動かなかったかなと自分では思っています。呼ばないと来ないから難しいんですが、相手にもバレちゃうので、呼ばずに待っていたらサヴィオが上手く見つけてくれました」

「点を取らなければいけない」と意識してピッチに立ちながらも、積極的にポジションを取ってマーカーに対応されることを防いだという木下。マテウス・サヴィオのクロスも素晴らしかったが、コースについては「あれをファーに持っていくことは無理なので、強く当てることだけを意識しました」と振り返った。

ここまで先発出場は1試合のみ。それでも3ゴールを記録していることについては「それは本当にポジティブに捉えたいですけど、軽いケガが続いていて、そこは改善というか、ちゃんと治さないといけないです」と、コンディションが万全ではないとコメント。「ただ、やるべきことはやっているつもりなので、今後はさらにコンディションを上げて、最初からチームに貢献できることもできたら良いなと思います」と、ケガを治してスタメン出場を目指したいとした。

前半はボールを保持しながらも崩しにいけなかった柏。ゴールのイメージについては「押し込む時間も多かったので、僕はクロスを待つかなと思っていました」と、中で待つことを意識していたという。

また、裏を狙う動きについては「チームとして狙っているところなので、ベースとしては意識していました」と語り、チームでの攻撃のやり方を見ながらも、クロスからのゴールを狙っていたという。

見事なゴールで追いついたが、チームはこれで3試合連続の1-1のドロー。2試合続けて追いついてのドローとなっており、気が付けば4試合勝利から遠ざかっている。

勝ち切れていない現状については「僕自身ももう1つチャンスがありましたし、コヤ(小屋松知哉)からのスルーパスで合わせるところだったり、もう1点取り切る力というか、質を個人としては上げていければと思います」とコメント。クオリティを上げる必要があると振り返った。

また、同じFWの細谷は全試合で先発しながらもまだ無得点。昨シーズンの14得点を考えれば異常事態でもあるが、木下は良い関係を築けていると語った。

「僕はターゲットにはなるので、あまり動かずにいます。その周りで(細谷)真大が生きてくれればと思います」

「僕が競ったこぼれとか、やりやすく良い関係でやれていると思います」

© 株式会社シーソーゲーム