くわばたりえ、24年激売れ必至 さんま、大悟に続く「業界バロメーター」芸人の「見抜く力」

※画像はくわばたりえの公式インスタグラム『@kuwabatarie』より

岩井勇気(37)と澤部佑(37)のハライチと、フリーアナウンサーの神田愛花(43)がMCを務めるフジテレビ系お昼の帯バラエティ『ぽかぽか』。世帯視聴率1%台と低視聴率に喘ぐ番組へのテコ入れ策か、今春から月曜レギュラーとして横澤夏子(33)、水曜レギュラーに辻希美(36)が加入している。

「お昼の番組はもともと主婦層がメインターゲットとあり、既婚者で主婦目線を持つ横澤さんと辻さんが加わるのも納得です。それに今、バラエティ業界では、ママタレが引っ張りだこになっているんですよ」(バラエティ番組制作会社関係者)

コンプライアンスの強化もあり、表現や演出に制限が出ているテレビ業界。そんな中、育児と仕事を両立させるママタレたちが放つ世の中への不満や、人生経験豊富な彼女たちが視聴者の悩みをぶった斬る人生相談が好評だという。

「人を傷つけるだけの毒舌は、視聴者からクレームが来る可能性が高いというのが正直なところ。ですが、ママタレたちは子育てをする上での不満や悩みなどをベースに、赤裸々に世の中の出来事にコメントしているので、毒舌というよりも視聴者から共感されることが多い。

とはいえ、“人を傷つけない笑い”だけでは物足りないという人も多いため、ズバっと世の中を斬ってくれるママタレたちはバラエティ業界で重宝されているんです」(前同)

■藤本、横澤に次いでくわばたりえのブレイクが期待されるワケ

ママタレとして活躍中の横澤と藤本美貴(39)がMCを務める『夫が寝たあとに』(テレビ朝日系・日曜日0時30分~)は、今春から20分番組だったのが30分番組に昇格。今やママタレ業界では藤本と並ぶ人気を誇る横澤。そんな横澤に次いで、今年再ブレイクが期待されているママ芸人が、クワバタオハラのくわばたりえ(47)だという。

「コテコテな大阪女性漫才師として『エンタの神様』(日本テレビ系)などネタ番組を中心に活躍しましたが、09年に結婚。10年10月に第一子を出産してからは子育て優先だったこともあり、“旬が過ぎた女性芸人”という印象が長らくありました。

しかし、YouTubeチャンネル『バタやんちゃんねる』を13年に開設。すると、そのリアルすぎる子育てぶりが共感を呼び、ママたちを中心に注目を集めるようになりました」(前出の制作会社関係者)

人気ママタレントとしてはもちろん、「ラッセンネタ」で一躍スターダムに躍り出た永野(49)が「クワバタオハラがいたら、ここはもう大阪や!」という持ちネタでイジったのをキッカケに、芸人としても再び注目が集まるように。

前出の永野のネタなど、イレギュラーで注目を集めるケース以外では、テレビ界では大物タレントに注目されるのがブレイクのきっかけの一つだと言われている。

「バラエティ業界では藤田ニコルさん(26)や志尊淳さん(29)が自ら”さんまさんのお陰で活躍できています”と告白しているように、日本テレビ系『踊る!さんま御殿!!』で司会を務める明石家さんまさん(68)に気に入られることがブレイクへの第一歩だと言われています。

さんまさんはどんなことでも笑いに変えることから、バラエティ慣れしていない若手にとっては非常にありがたい存在なんです」(放送作家)

また、不祥事を起こしたタレントの間で人気が高まっているのは千鳥の大悟(44)だという。

「不倫騒動があったアンジャッシュ・渡部建さん(51)は、大悟さんが出演するNetflix番組『トークサバイバー!〜トークが面白いと生き残れるドラマ〜』で過去の不倫騒動をネタにして笑いをかっさらいました。業界内では、これを機に、大悟さんを“不祥事再生工場”と推す声もあるほどですね」(前同)

■さんま、千鳥・大悟に続き東野幸治が業界バロメーターになるワケ

さんまや千鳥・大悟に続いて、近年テレビ業界内でその発言が注目を集めているのは、東野幸治(56)だという。

「東野さんがYouTubeでオススメした芸人は仕事が急増。見抜く力が凄いと言われているんですよ。代表的なのはみなみかわさん(41)や永野さん。そんな東野さんは年初に、テレビプロデューサーの佐久間宣行氏が手掛けるYouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』で”今年来るママタレ”としてくわばたさんの名前をあげていました。

“東野さんが太鼓判を押すなら間違いない”と、キャスティング会議で名前が上がる機会が増え始めています。今や東野さんの発言は、業界内でも売れるタレントを見抜く業界バロメーターと化していますね」(前出の制作会社関係者)

前出の放送作家は、くわばたの魅力をこう分析する。

「かつて“炎上女王”だった辻希美さんは、今や若いママたちが憧れるインフルエンサー的ポジションのため、テレビのオファーはあまり引き受けてくれません。藤本さんも元アイドルなので生々しすぎる私生活は公開してくれませんが、くわばたさんはお笑い芸人なので好感度をそこまで気にしない(笑)。雑な扱いでも引き受けてくれるし、それを笑いに変えてくれる実力があるのでありがたい存在ですね」

東野は「もしもタレント事務所をやるならくわばたが欲しい。お好み焼きみたいに原価は低いのに売り上げを出せる」と語るなどその実力を高く評価。それだけに、24年はくわばたをテレビで見る機会が、より増えそうだ。

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