葵わかなが「おいち不思議がたり」で玉木宏と父娘役。特別な力を持つヒロインの成長物語

葵わかな玉木宏が、NHK BS・NHK BSプレミアム4Kで9月スタートするBS時代劇「おいち不思議がたり」(日時未定)で共演することが分かった。あさのあつこ氏の小説「おいち不思議がたり」シリーズをドラマ化する本作で、父娘役を演じる。

「おいち不思議がたり」は、江戸・深川の長屋で医師になることを夢見て、町医者である父・松庵(玉木)を手伝うおいち(葵)の青春成長物語。無念のうちに亡くなっていった者たちの「声」を聴き「姿」が見え特別な力を持つおいちは、明るく前向きな性格で、岡っ引きの親分と共に人間の闇に迫っていき、謎を解いていく。犯人の意外性を味わえる推理時代劇でありつつ、ヒロインが悩みながらも自らの力で道を切り開いていく姿を描く。

葵は、演じるおいちについて「父親の影響でお医者さんを目指す、真っすぐでひたむきな女の子です。偉大な父の背中を見ながら、誰かに寄り添いたい、誰かのためになりたいと強く思っています。患者さんに囲まれながら懸命に毎日を過ごしていますが、等身大に自分が歩む道について悩んでもいると思います」と分析。

おいちが持つ不思議な力に関しても「おいちは真摯(しんし)に、彼女なりに向き合っていると感じていて、ままならないことが多い世界で、なぜおいちにそんな力があるのか、この力はどうするべきものなのか、私自身もおいちと一緒に悩みながら撮影期間を過ごしていければと思います」と触れつつ、「おいちが町の人たちに明るく温かく接するように、見てくださる方にも温かく感じていただけるよう、演じていきたいと思います!」と意欲を見せている。

一方、おいちの父・松庵役を担う玉木は「いちが持つ不思議な力は、『見えたものの、元をたどる』という、患者を目の前にした医師にも通ずるものがあると思い、親子であることが腑(ふ)に落ちました。受け入れて対処する。その信念を曲げずに生きるのは、時に大変なこともあるかもしれません。でも、その先にある誰かの笑顔のために必死になる姿は、すてきだなと感じました。いちが、信頼できるような父親を目指し、撮影に臨みます。ミステリーとしても、青春物語としても楽しんでいただけるドラマだと思います。ご期待ください」とアピールしている。

ある日、松庵のもとに、生薬屋「鵜野屋」の若旦那・直助が尋ねてくる。その時、おいちには、直助の背後に助けを求める女の姿が見えていた。おいちの伯母・おうたは、おいちと直助の縁談を進めようとするが、おいちが店を訪ねると、女中のお絹から「おやめなさい。あの人に殺されますよ」とささやかれる。直助の周囲では、前妻の加世と、以前直助と恋仲だった女中・梅が病で亡くなっていたのだ。おいちは、岡っ引きの仙五朗親分と共に直助の周囲を探り、犯人に目星をつける。しかし、事件は意外な方向に向かう。江戸ではその後も、不思議な事件が多発。その事件解決に活躍しながら、おいちは一歩一歩、医師への道を進んでいく。

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