経営難で主力売却話が絶えぬエバートン、若き人気銘柄ならまだしも…

[写真:Getty Images]

経営難エバートンは、主力売却の噂があとを絶たない。

ファルハド・モシリ体制発足後の凋落が著しいエバートン。上位陣に喰らいつく第二勢力としての立ち位置は遠い過去、成績はもとより、経営面での失策が相次いで見受けられる。

結果的にそれは勝ち点剥奪やファイナンシャル・フェアプレー(FFP)抵触云々に繋がり、ここ数年のエバートンは常に主力売却の噂がつきまとう。

今夏へ向けても、若き人気銘柄のイングランド代表DFジャラッド・ブランスウェイト(21)やベルギー代表MFアマドゥ・オナナ(22)はまだしも、長年の功労者であるイングランド代表GKジョーダン・ピックフォード(30)の売却噂も上がる。

イギリス『フットボール・インサイダー』によると、長らくエバートンを象徴する存在の1人であるストライカーもその1人。そう、16-17シーズンから所属する元イングランド代表FWドミニク・キャルバート=ルーウィン(27)だ。

近年はケガも多く、なかなか数字を伸ばせない187cmのクラシカルな“THEストライカー”。それでも、20-21シーズンにはプレミア16得点。一時期はハリー・ケインと張り合う存在であると目された実力者なのだ。

エバートンとしては、積極的に売りに出しているわけではないが、オファーが来れば検討せざるを得ない経営状況。スタンスとして値札を「4000万ユーロ(約65億7000万円)以上」に設定も、これ以下の額での売却もあり得るという。

とんでもない額の損失を計上、負債も膨らむエバートン。主力の“売り”なしに経営が成り立たぬクラブとなってしまった。

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