永田崇人 一人芝居「ポルターガイスト」6月上演 コメントも_

2020年にロンドンのサザークプレイハウスにて初演された本作を`24年6月に村井雄演出、永田崇人の出演により日本で初上演。

一人芝居でありながら、複数の人物が登場し、狂気とナイーブさを兼ね備えた主人公と、少女から近所のおじさんまで個性あふれるキャラクターたち10役を演じ分けるソロパフォーマンスに永田崇人が挑戦。

10代で描いた大規模な壁画で注目された主人公のサーシャ
才能ある若手芸術家としてアート界に旋風を巻き起こすはずだった
しかし、今ではすっかり世間から忘れ去られ、文具店で働きながら絵を描き、古びた賃貸アパートにパートナーと住んでいる
輝かしい画家としての成功を手にいれられるはずだったのに、何が問題だったのだろうか・・・
芸術、家族、記憶に惑わされながら、本当の“自分”に気づくある1日の出来事

永田崇人 コメント
俳優永田崇人30歳。脱皮します。一人芝居。この4文字の言葉に抱いていた印象は、憧れと恐怖です。そして、自分の中では前者が勝利したみたいです。リドリーの『ポルターガイスト』はホラーではありません。むしろ前向きなお話です。自分を信じてオファーをくださった関係者の皆様ありがとうございます。全身全霊をかけて挑む所存です。劇場にてお待ちしております。

上演台本・演出:村井 雄 コメント
コロナ禍で執筆されたフィリップ・リドリー氏による一人芝居に永田崇人さんと挑みます。主人公サーシャの精神的な(ソーシャル)ディスタンスの先に在るものに辿り着きたいと思います。どうぞ、ご期待ください。

STORY
姪の誕生日パーティ ある日の午後
主人公サーシャはパートナーの売れない俳優チェットとに古びた狭い部屋で暮らしている。
異父兄フリンの娘ジャミラ5歳の誕生日パーティに招待され、嫌々、車で向かう。
会場では案の定、サーシャが天才画家と呼ばれた少年時代のアート遍歴を執拗に語らせられ、無教養な配管工・ダギーは、サーシャの10代の頃の作品が掲載されているYouTubeまで必死に探しだす。兄フリンとサーシャの食い違う兄弟の記憶。昔馴染みのミセス・クルカルニも飼犬プードルの思い出話と共に参戦して、何気ない会話がサーシャの芸術性や画家として成功しなかった理由などの話題に傾き、サーシャをさらにイライラさせる。
サーシャの危うい雰囲気を察してか、ネーヴ(義姉)が、カラオケの告知に来たり、ケーキを配ったりと皆の気を反らして、サーシャのピンチを救うかのようにふるまう。
ついには痴呆症のネーヴの父が突然サーシャの触れられたくない過去を思い出す。

追い詰められたサーシャが、2階の部屋で一人きりになった際にとった行動とは?

パーティの間中、部屋にこもり絵を描いていた芸術家気質の姪のロビンがやっと出てきて、サーシャに語りかける。
10代の頃の自分、母の死、義兄、義姉の思い・・・閉ざしていたサーシャの心がふいに開かれる。
サーシャとチェットは人知れず帰宅する。その夜、ネーヴからの電話が「今日もまた家に幽霊が出て、知らない間に部屋を荒らしていったようだ。」と伝える。

サーシャはスケッチブックの新しいページを開く。今度はキャンバスに油絵で大きな作品を描こう。
チェットが描くための広いスペースは何とかするさ、とキスをしてくれる。そんな楽観的なチェットがサーシャは大好きだ。

作家:フィリップ・リドリーについて
1960年ロンドンのイーストエンド生まれ。セントマーティンズ美術大学で絵画を学ぶ。ヴィジュアルアートの創作で世界的に活躍をするかたわら、実験的演劇活動にも取り組む。1991年、アメリカ映画「クレイズ」の脚本を執筆。さらに同年、脚本、監督をてがけた「柔らかい殻」は11の国際映画賞で受賞し、日本でもカルト映画として知られている。ほかに『聖なる狂気』(1995)などの作品がある。画家、小説家、劇作家としての作品は多数。最初の舞台作品である『ピッチフォークディズニー』(1991)は、英国演劇の流れを変えたとされている。
最新作の1つである『ポルターガイスト』は、Off West End OnComm AwardのBest Live Streamed Playを受賞。各演劇誌、演劇サイトのレビューで数多くの好評価を受けている。

概要
石井光三オフィスプロデュース ポルターガイスト
日程・会場:2024年6月14日〜6月23日 東京芸術劇場・シアターウエスト
作:フィリップ・リドリー
翻訳:小原真里
上演台本・演出:村井雄
ソロパフォーマンス出演:永田崇人
問合:石井光三オフィス 03-5797-5502(平日12:00~18:00)

公式HP https://poltergeist2024.com ※準備中

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