東御市長を市民有志が刑事告発 当選報告会で飲食を提供 お茶提供の仕方に配慮するなど波紋も…【長野・東御市】

先月、東御市長の陣営が当選報告会で飲食を無償提供していた問題で、市民有志が公職選挙法違反の疑いで市長などを刑事告発しました。
7日投開票日の小諸市長選でも当選した陣営がお茶の提供の仕方に配慮するなど波紋が広がっています。

■告発状を提出した斉藤聖司さん
「政治家本人、選挙対策本部、後援会、いわば三位一体の完全な選挙犯罪です」

先月31日、東御市長選で5回目の当選を果たした花岡利夫さんの陣営は、その直後…

■司会
「中央のテーブルにおにぎりとおでん、作りましたものがありますので、ご自由にお取り頂いて」

報告会に集まったおよそ80人に対して飲食物を無償で配りました。政治家が有権者に物品を寄付することは公職選挙法で禁止されています。
この「寄付の禁止」に当たるとして、東御市の市民有志2人は8日朝、上田警察署に花岡市長と陣営幹部を刑事告発しました。

■告発状を提出した平林千秋さん
「極めて責任の重い立場にある人が、極めて初歩的な公選法に抵触することをやっていて、それについてのまともな反省も聞かれない」

一方、7日投開票のあった小諸市長選では現職の小泉俊博さん(60)が3選を果たしました。こちらの会場に東御市の花岡市長も駆け付けました。

■東御市・花岡利夫市長
「しなの鉄道沿線の浅間南麓の活性化をともにこれから頑張ってまいります。反省すべきは反省しながら、一生懸命頑張っていくのでよろしくお願いします」

来場者に提供されたのはコップに入ったお茶。一方、花岡市長の当選報告会で配られたのはペットボトルのお茶でした。
小泉さんの後援会によりますと、今回の花岡市長の陣営の対応が問題視されたので、「来場者が持ち帰れないように」とお茶をコップで提供したということです。
当選が決まるまでに時間がかかることを想定し、水分補給用として用意していたと説明しています。

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