南極観測船「しらせ」5カ月ぶり横須賀帰港 13、14日に横浜・山下ふ頭で一般公開

海上自衛隊横須賀基地に帰港した砕氷艦しらせ=8日、横須賀市

 南極の昭和基地に観測隊員や物資を輸送した海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」が8日、母港の横須賀基地(神奈川県横須賀市)に5カ月ぶりに帰港した。13、14の両日、横浜港山下ふ頭で一般公開される。

 しらせは昨年11月10日、観測資材や食料、燃料などを載せて横須賀を出港。オーストラリアのフリーマントル港で観測隊員を乗せ、12月25日に昭和基地沖に到着し、今年1月に帰路に着いた。約3万5千キロを151日かけて往復し、計317回、氷を砕いた。

 横須賀基地では家族や同僚ら約400人が出迎え、久しぶりの再会を喜んだ。南極への4回目の任務を終えた艦長の齋藤一城1佐は、押し固められた流氷域を抜けるのに通常の倍の2日間かかったと振り返り、「何回南極に行っても答えはないなと思った」と話していた。

 一般公開は13日午後1時~同4時と14日午前9時~正午に行う。乗員による講話もある。問い合わせは横須賀地方総監部電話046(822)3551。

© 株式会社神奈川新聞社