家計調査で4年ぶりに1位を奪還 港町・神戸でよく買われる“食”とは

神戸

1868年の開港をきっかけに、洋服や靴、洋菓子などの海外の文化や産業が発展してきた、兵庫県神戸市。そんな地元を象徴するものの1つが、昨年(2023年)のランキングで4年ぶりに1位へ返り咲きました。

【画像】2023年の総務省家計調査より、パンの支出金額トップ5 (県庁所在地や政令指定都市の中で)

2024年2月に総務省が発表した家計調査によると、神戸市は2人以上の世帯の「パン」の消費額で、昨年(2023年)1年間の購入額が4万1183円と、全国の県庁所在地や政令指定都市の中で1位になりました。神戸市が1位となるのは、2019年以来、4年ぶりです。

また、同調査では、2位が和歌山市で3万9397円。3位が大津市で3万9342円と、関西の都市が上位3位を占める結果となりました。

この家計調査では「食パン」と「他のパン(メロンパンなど)」に分類されており、2人以上の世帯の「食パン」の消費額においても、神戸市は1万3468円で1位となっていますが、「他のパン」については、1位が大津市で2万8177円。神戸市は2位で2万7716円でした。

神戸市のホームページによると「神戸では、神戸港開港の後、居留地に外国人職人がパン屋を開業して以来、パン文化が広がりました。神戸の最初のベーカリーは1869年、旧居留地内にイギリス人・フランス人経営の2軒のパン屋と言われ、外国人によるパン製造が盛んになったと推測されています」とのこと。

人気ベーカリーが集まり、パンの消費額が1位である神戸市は「パンの街」と言っても過言ではないのかもしれません。

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神戸のロックンロールバンド「ワタナベフラワー」(クマガイタツロウ、ムサ、イクロー)がパーソナリティーを務めるラジオ番組『Clip』水曜日(#すいくり)内で、今回の『神戸が4年ぶり1位になったというランキング』について議論に。答えを明かす前にリスナーに問いかけてみたところ、パン消費額という意見は多かったのですが、なかには「パン屋の数」、「豚まん消費量」というものから、大喜利のようなユニークな答えまで送られてきました。

ちなみに、番組内でのクマガイの問いかけに対して、イクローは「おいしい餃子屋の数?」、ムサは「坂道の数?」と、こちらも神戸でよく見られるものを回答しましたが、クマガイが「ちがーう!」とぶった切って進行。特に食パン消費額が多い神戸ですが、「総菜パンなど、そのまま食べられるもの。一方で、食パンは調理することが多いので、(神戸では)朝食など、ここ(パンのアレンジ)にウエイトを占めているのかな」(クマガイ)と、ワタナベフラワーの3人は推測していました。

※ラジオ関西『Clip』2024年4月3日放送回より

(取材・文=迫田ヒロミ)

参考:総務省統計局ホームページ、神戸市ホームページ

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