「橋名板」82枚盗まれる 田村と小野の橋、23年12月から3月

橋名板が盗まれた橋の欄干=田村市

 田村市と小野町の橋で、真ちゅう製の「橋名板」が計82枚盗まれたことが8日、市や町などへの取材で分かった。市と町は田村署小野分庁舎に被害届を提出し、同署が窃盗事件として調べている。

 市と町などによると、市内で計49枚、町内で11橋から計33枚が盗まれた。市内では大越地区周辺で多く、計23枚の橋名板がなくなっていたという。昨年12月~今年3月にかけ、住民からの通報や工事作業中に判明した。

 橋名板には橋の名前や河川名が記されており、橋にボルトで固定されている。町によると古い橋名板は1枚約3万~4万円することから、残っているボルトを溶接するなどして盗難防止対策をしたという。町の担当者は「小さな橋まで盗まれており、ほかの自治体にも被害が広がっているのではないか」と警戒している。

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