思い出のランドセル→防災バッグに 会津若松の羅羅屋...リメーク

北常務(右)から防災ランポシェルを受けた千紘さん(右から2人目)ら馬場さん一家

 ランドセル製造・販売の羅羅屋は3月31日、会津若松市の羅羅屋会津若松工場で同社創立50周年企画の「防災ランポシェル」の引き渡しを行った。思い出が詰まったランドセルをリメークした防災バッグが、家族に笑顔を届けた。

 同社の50周年企画で防災ランポシェルへのリメークを50件募集した。この日は南相馬市の馬場利徳さん、愛美さん、中学生の千紘さん、小学生の美乃莉さんの馬場さん一家が同工場を訪問。同社の北良明常務から、千紘さんのランドセルをリメークしたバッグが引き渡された。

 リメークの過程では、ランドセルの糸を取って一度分解し、サイズ調整や部品をバッグ用に交換するなどして仕上げられた。給水パック、ライト付きホイッスル、救急道具などの防災グッズがセットとなり、バッグに入れて贈られた。

 千紘さんのランドセルは同社でオーダーメードしたものといい、「使っていたランドセルが小さくなって、お気に入りだった刺しゅう部分も手帳にしてもらえた。(自分で考えた)ポケットのデザインも残っていてうれしかった」と笑顔を見せた。

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