100年前の味を再現した生ビール「アサヒクラシック」 味わえるのは100周年の阪神甲子園球場だけ

「アサヒクラシック」

3月末に開幕した2024年のプロ野球。連覇を目指す阪神タイガースは、4月9日、阪神甲子園球場で「本拠地開幕戦」を迎える。その開幕戦から、甲子園だけで、しかも今年しか味わえない生ビールが登場する。

1924年に開場した阪神甲子園球場は、今年8月1日に100周年を迎える。すでに様々な記念事業が展開されているが、100年前の味わいを当時の処方で再現した生ビール「アサヒクラシック」が、9日から阪神甲子園球場で、今年限定で販売される。

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「アサヒクラシック」は、阪神甲子園球場を運営する阪神電気鉄道株式会社の初代社長である外山脩造が、アサヒビール株式会社の創業メンバーでもあり、両社が長きにわたり深い関係を築いてきたことなどから、阪神甲子園球場の100周年記念事業の一環として誕生した。阪神甲子園球場が開場した1924年当時に飲まれていたビールを、アサヒビールに現存する当時のレシピを基に3年がかりで忠実に再現。とはいえ100年前の味を知る人はいない。「そこが一番苦労した」と話すのはアサヒビール株式会社マーケティング本部・新ブランド開発部の西村壮一郎部長。「全く同じではないかもしれないが、近いものになっているはず」と自信を示す。

また阪神甲子園球場の向井格郎球場長は、「苦みがありコクが深いというのが最初の印象。重厚感があって非常に美味しかった。スーパードライとは違うと感じた。限定ビールをつくりたいという思いがあり、個人的にも感慨深い」と話す。

「アサヒクラシック」は1杯800円(税込み)で、4月9日から、阪神甲子園球場のみで販売される。客席販売員や球場内の一部売店で購入可能。限定醸造のためなくなり次第終了となる。試合やイベントのない日は、球場外周の一部店舗で販売される。アサヒビールの担当者は、「優勝のビールかけの頃にはもうないでしょうね。そもそも、ビールかけに使うのは生ビールではなく瓶ビールですけど」。

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