酒造所代表取締役が酒気帯び運転容疑で現行犯逮捕 基準値3倍のアルコール検知 伊平屋酒造所、公式サイトで「深く反省」

伊平屋酒造所の公式サイト

 沖縄県警那覇署は7日、那覇市内で酒気を帯びた状態で普通乗用車を運転したとして、自称自営業の男(40)=同市=を道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕した。男は伊平屋村で唯一の酒造所「伊平屋酒造所」で代表取締役を務めている。

 逮捕容疑は7日午前2時40分ごろ、那覇市安里の国道330号で酒気帯び運転をした疑い。「6日正午から午後3時ごろまで飲んでいた。酒は抜けていると思った」と容疑を一部否認しているという。

 交差点で、信号が青に切り替わる前に発進している車を見つけたパトロール中の警察官が職務質問したところ、酒のにおいがして発覚。呼気からは基準値の3倍のアルコールが検知された。

 同酒造所は8日、公式サイトで「酒気帯び運転・飲酒運転が起きないように啓蒙する立場にある酒造所として、深く反省をしている。あらゆる選択肢を視野に入れ、抜本的ガバナンス改革を鋭意検討する」とコメントを発表した。

 同酒造所によると、容疑者の男は東京都出身。県産米を使って付加価値の高い泡盛製造を目指す「琉球泡盛テロワールプロジェクト」のコーディネーターとして伊平屋島に来島したことなどをきっかけに、昨年4月から代表を務めていた。

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