「スタットキャストで突出した数字を残している選手」に今永も選出

日本時間4月9日、米公式サイト「MLB.com」ではシーズン序盤にスタットキャストで突出した数字を残している選手を紹介する特集記事を公開した。バレルやハードヒットを連発しているマイケル・ガルシア(ロイヤルズ)、空振り率の低さとハードヒット率の高さを両立している李政厚(イ・ジョンフ/ジャイアンツ)、平均球速と空振り率の高さが光るジャレッド・ジョーンズ(パイレーツ)、驚異的なスピードを発揮しているビクター・スコット2世(カージナルス)らとともに今永昇太(カブス)も選出された。

ポスティング制度を利用して4年5300万ドルでカブスと契約した今永は、ここまで2試合に先発して合計10イニングを投げ、1勝0敗、防御率0.00、12奪三振、無四球、被打率.114、WHIP0.40という素晴らしい成績を残している。メジャー初登板となった日本時間4月2日のロッキーズ戦では6回2安打無失点の好投で初勝利をマーク。日本時間4月8日のドジャース戦は雨天中断の影響で降板を強いられたが、4回2安打無失点と安定したピッチングを見せた。

そんな今永について、米公式サイトは「相手打者がボール球を追いかけてスイングする確率44.1%」と「相手打者がスイングした際の空振り率35.0%」という数字に注目。メジャー初登板となったロッキーズ戦では、決して強力とは言えない打線を相手に6回途中までノーヒットに抑える快投を見せたが、20個の空振りを奪い、特にスプリッターは15度のスイングで12個の空振りを奪った。ここまでの2登板でスプリッターは空振り率68.4%という驚異的な数字を残している。

今永の武器となっているのはスプリッターだけではない。ここまで全投球の3分の2を4シームが占めているが、その4シームはまだ1本しかヒットを許しておらず、被打率.042(24打数1安打)という素晴らしい成績をマークしている。実質的に、スプリッターと4シームの2球種だけでメジャーの強打者たちを翻弄している形になる。好スタートで新人王候補の1人として注目を集めつつある今永だが、シーズン終了時にはどんな成績を残しているだろうか。

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