島でサルの目撃情報が急増 橋を渡ってやって来た? 山口

本土側から島に向かって大島大橋を移動するサル(町提供)

 山口県周防大島町で今年、ニホンザルの出没が相次いでいる。1月に対岸の柳井市から大島大橋を渡って島に侵入するサルが目撃されて以降、今月8日現在で18件の目撃情報が町に寄せられている。町は「サルを見かけた場合は刺激せず、町に連絡を」と注意を呼びかけている。

 町農林水産課によると、目撃情報はいずれも1匹。大島大橋から約30キロ離れた島東端の雨振地区など島の東部が大半という。ただ、直近の今月1日には島西部の久賀地区で目撃され、広範囲を移動しているとみられている。

 1月9日、本土側から大島大橋を渡って来る体長50センチほどのサル1匹が橋の監視カメラに映っていた。町は群れから離れたオスザルとみている。1月には馬ケ原地区でミカンが食い荒らされる被害も発生した。サル用の箱わな2台を設置しているが捕獲されていない。

 同町では、2004年に大島大橋の歩道を走って侵入するサルが目撃された。21年4~8月にもサル1匹の目撃が町内で相次いだ。

© 株式会社中国新聞社