ピンポイントで整理を進める具体的な方法

家の整理は、家族総出で丸一日かけて行う一大イベントと考えているかたが多いかもしれません。
しかし、丸一日かけるとなるとなかなか時間が取れなくて「今度そのうち」になってしまいがちです。
日常の家事に組み込んでちょこちょこ行なう整理もあります。
日頃「すぐ散らかるな」とか「ものの量が多いな」と感じる場合の、ピンポイント整理の具体的な方法を述べます。

もし散らかっていると思うなら

例えば台所を見て雑然としているなと思うなら、具体的に何が散らかっているのかを確認します。
数回に渡って作業し、何が散らかりやすいのかを知って対策を行う方法です。

1.ダイニングテーブルを何もない状態にする
2.出しっぱなしになっているもの(例えば使いかけの調味料、キッチンツール、ジップ袋など)をテーブルに移動する
3.それらは、定位置に戻っていなかったものであると知る
4.写真を撮って定位置に戻す

1~4を何度か繰り返します。
すると同じものが毎回散らかるものとして登場するかもしれません。
それらは戻しにくいもの、つまり自分が散らかしやすいものだとわかります。
戻しにくいことが判明したら、戻しやすい定位置に変えてあげればいいのです。

もし量が多いと思うなら

例えばキッチンツールを収納している引き出しが満杯でいつも使いにくいと感じているなら、それは引き出しの中に入れてある量が多すぎるのかもしれません。
これも1週間、できれば1カ月くらいかけて行なうのがおすすめです。

1.引き出しの中をいったん空にします。
2.出したものは、別の箱やカゴを用意してそこに入れて一時置き場にします。
3.料理のときに使いたいもの、例えばおたまを使うなら、そこから出して使います。
4.使ったおたまは洗って乾かし、元の引き出しに戻します。

つまり、使った実績のあるものだけが引き出しに戻っていくのです。
これを繰り返すことで、引き出しの中は使っているものだけになります。
使っていないものは、ずっと一時置き場に残されたままです。
であれば、使用頻度が非常に低いことが判明しますので、引き出しではないところを定位置にしてもよさそうなことがわかります。

ピンポイントかつ具体的に行なう

整理と聞くと、全部出して一気に進めなくちゃ!と思うかもしれません。
そのほうが素早く進められることのほうが多いです。
しかし、まとまった時間が取れないとか、なかなか重い腰が上がらないなどと言って、結局何もしないのならいつまで経っても整理できません。
それなら、ピンポイントでいいから取りかかるほうがいいです。「やらないよりはマシ論」です。

そして少し取りかかる場合は、「なんとなくここら辺」ではなくて「ココ!」と決めて行なうと、変化がはっきりわかり効果的です。

この記事を書いたのは・・

渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。

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