さいか屋横須賀店、大規模改装で反転攻勢 食品スーパー開業で客急増

全館改装中のさいか屋横須賀店

 経営再建中で創業151年の老舗百貨店「さいか屋横須賀店」(神奈川県横須賀市)が大規模な改装を進めている。6階から地下1階の各フロアを来春までに順次リニューアルし、新テナントを誘致する。藤沢店(藤沢市)に家電量販店が入居したことで生じた利益を投じて再生を図るという。第1弾として地下1階にセブン&アイ・ホールディングスの食品スーパー「ヨークフーズ」が3月下旬にオープンした。

 横須賀店は地上6階地下3階建て。食品売り場だった地下1階は昨年9月から工事を始め、ヨークフーズが先月20日に開店した。地域性を出そうと鎌倉を含む三浦半島の地場産野菜や銘菓のコーナーを設けた。「冷凍食品や総菜を充実させ、横須賀中央エリアのマンションに住む子育て世代を取り込みたい」(ヨークフーズ)と意気込む。

 円安で購買力を増した米海軍横須賀基地関係者も意識。酒類売り場に力を入れ海外のウイスキーやビール、横須賀の地ビールをそろえた。さいか屋によると、「平均1日3500人だった横須賀店全体の平均来館者数はヨークフーズ開店後は8千人に急増し、売り上げも50%上がった」という。

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