ワンストップで相談対応、「脳卒中・心臓病等総合支援センター」 広島大病院内に広島県

循環器疾患の幅広い相談に応じる広島県脳卒中・心臓病等総合支援センター

 広島県は広島大病院(広島市南区)内に「県脳卒中・心臓病等総合支援センター」を開設した。専門医たちが患者や家族からの循環器疾患の相談にワンストップで応じる県内初の窓口。地域の医療機関とも連携した支援体制を目指す。

 院内の一室に1日にできたセンターには循環器内科や脳神経内科・外科の医師、理学療法士、管理栄養士たち24人が在籍。脳卒中や心臓病などの循環器疾患の疑問のほか、後遺症やリハビリ、仕事と治療の両立といった相談に対応する。

 県によると、県内では心臓病などの循環器疾患で亡くなる人はがんに次いで2番目に多く、総死亡数の4分の1を占めるという。県内には包括的な相談体制が十分でなかったため県が同病院に運営を委託した。本年度の事業費は1800万円。

 相談の受け付けは午前10時~午後4時(平日のみ)で1人20分程度。治療中の人のセカンドオピニオンには対応しない。中野由紀子センター長は「業種の壁を超えた連携を図り、より細やかな支援につなげていきたい」と話す。

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