独自バスで通学の「足」を確保 盛岡白百合学園

学園前に到着したスクールバスから下車する生徒。通学の「足」を新たな形で確保した=8日、盛岡市山岸

 盛岡市山岸の盛岡白百合学園は8日、独自のスクールバスの運行を始めた。同学園中・高(浅沼千明校長、生徒377人)の多くが路線バスで通学してきたが、残業規制が強化された「2024年問題」もあり、学園への乗り入れが大幅減に。各地で運転手不足が懸念される中、専門業者に委託し、7人体制で生徒の「足」を確保した。公共交通網の変化を機に、自前で路線も拡大。安全な通学環境と生徒の確保につなげる自助努力として注目されそうだ。

 始業式の8日朝、校名がデザインされた新しいバスが学園前に到着すると、生徒が次々と下車した。矢巾町のJR矢幅駅前から乗車した昆澪璃さん(高校3年)は「これまで電車と路線バスを乗り継いでいたので登校が楽。1人の空間があり、勉強時間に充てられそう」と喜んだ。

 3台で紫波町・矢巾町など「南方面」、滝沢市などの「北方面」と盛岡市内2路線の計4路線を運行。生徒は専用の乗車カードを利用する。

© 株式会社岩手日報社