ハブは生息しないはずの宮古島 死骸発見を受け捕獲器を設置 8月まで定着の有無を確認

 沖縄県宮古島市に生息していないとされるサキシマハブの死骸が3月30日に平良港第一埠頭(ふとう)で発見されたことを受け、県は10日、同港周辺の茂みなどハブが隠れそうな場所に捕獲器30基を設置した。8月上旬まで県や市の職員が見回り、定着の有無を調べる。

 9日には県宮古保健所が市、宮古島警察署、宮古島消防署、多良間村と連絡会議を開き、通報があった場合の対応や捕獲器の見回りなど、それぞれの役割を確認した。

 捕獲器は、箱の中に生きたマウスを入れ、おびき寄せたハブを外に出られないようにしたもの。2013年に同港で初確認された際にも同様に設置したが、ハブは捕獲されず、サキシママダラなど在来種86匹がかかっていた。

 県宮古保健所は、捕獲器を見つけても開けない、触らない、持っていかないよう呼びかけている。

 見つかったハブは全長44センチの雌。生後1年半ほどで、繁殖するにはまだ若い個体だと推測されている。

ハブが隠れそうな場所に設置される捕獲器。生きたマウスでおびき寄せる=10日午前9時過ぎ、宮古島市の平良港付近

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