松潤&大倉が演出のドームライブは沸騰もSTARTO社には厳しい声が ジュリー氏&元副社長の代表継続には冷ややかな目

松本潤(嵐)、大倉忠義(SUPER EIGHT)(C)ピンズバNEWS

SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)所属のタレントたちが移籍する新会社・STARTO ENTERTAINMENTによる初のライブイベント「WE ARE! Let‘s get the party STARTO!!」が4月10日、東京ドームで開催される。

このライブの演出を嵐の松本潤(40)とSUPER EIGHTの大倉忠義(38)が手掛けることが、4月9日深夜に明らかになった。STARTO社HPの同ライブの特設サイトに「演出 松本潤・大倉忠義」という記載が追加された。

これを受け、

《松本潤と大倉忠義が演出担当したライブとか見たいに決まってるじゃん 配信はよ》
《WEAREに松本潤大倉忠義って共同演出なのもやばい、世界回ってる》
《今日のWE AREの演出 松本潤×大倉忠義って強すぎんか?? ぜひともメイキングを!!!!!》

などの歓喜の声がX(旧ツイッター)に殺到。多くのファンが沸騰している一方で、STARTO社に対しては、厳しい意見も上がっている。

「10日にはSTARTO社の公式サイトも開設。ライブイベントとともに会社も本格始動することになったわけですが、旧ジャニーズ事務所時代から中身は変わっていないのではないか、という指摘もあるんです。具体的には、ファンクラブ『FAMILY CLUB』のロゴも『Jonny‘s FAMILY CLUB』のロゴから『J』を取っただけでデザインが変わっていない、といった点や、運営の仕方などですね。

また、先のBBCの取材でジャニー喜多川氏(享年87)だけではなく、元スタッフ2人もタレントに加害を加えていたことも発覚。そんな状態で船出ライブを開催し、加害問題などをうやむやにするつもりではないか、と見る人もいるんです。

さらには、藤島ジュリー景子元社長(57)がいまだに関連会社の代表取締役を続けているとも報じられ、厳しい声が飛んでいます」(ワイドショー関係者)

■ジュリー氏の“社長続投”に批判殺到

ジャニー氏の加害問題を受け、旧ジャニーズ事務所は被害者への補償を行なうSMILE-UP.とタレントのマネジメントを行なうSTARTO社となった。さらにジャニー氏を想起させる、「ジャニーズ」や「ジェイ」といったワードが入ったグループや関連会社は名称を変更。徹底した“脱ジャニー氏路線”を打ち出している。

ジュリー氏も2023年年10月に都内で行なわれた記者会見を欠席したものの、文書を寄せて「今後、私はすべての関係会社からも代表取締役を降ります」と表明していた。

にもかかわらず、3月時点で関連会社の1つでグループの楽曲著作権を管理する会社「ブライト・ノート・ミュージック(旧ジャニーズ出版)」の代表取締役から外れていないと、4月10日配信の『東スポWEB』が報じたのだ。

同社はSMAPの『世界に一つだけの花』、SixTONESvsSnow Man名義のヒット曲『Imitation Rain』など、約1万曲に及ぶ旧ジャニーズ勢の楽曲の権利を管理している。記事によると、SMILE-UP.とSTARTO社に移行するための業務が膨れ上がり、楽曲著作権の整理もいまだ終わっていない。結果、ブライト社の役員人事にも手をつけられていないという。

この報道に、

《この辺りが有耶無耶のまま。クリーンになったのなら権利関係を含めて企業としてキチンと発表するべきだわ》
《ジュリーの素性がうかがい知れる内容。全てから降りてください》

と批判的な意見が多数寄せられている。

前出のワイドショー関係者は言う。

「“前のまま”になっているのは、ブライト社だけではありません。関連会社『ジェイ・ドリーム』の代表取締役には、旧ジャニーズ事務所副社長で昨年の会見への出席がないことに厳しい声が上がったS氏の名前が残っているんです。加えて、社名もいまだにそのまま。“ジェイ”が残っています」

■SMILE-UP.とSTARTO社は手いっぱいか

S氏は長らく広報担当として旧ジャニーズ事務所の番頭的ポジションを務め、2008年4月にジェイ・ドリームの取締役に、2020年6月に代表取締役に就任。旧ジャニーズ事務所でも副社長を務めたが、ジャニー氏の加害問題を受けて副社長を引責辞任している。

「そのS氏の名前がまだ残るジェイ・ドリームはもともとジャニー氏が代表取締役社長、元SMAPチーフマネージャーで現在CULEN代表のI氏が取締役を務める映像制作会社として2005年に設立された会社です。

しかし、SMAPが解散し、I氏、稲垣吾郎さん(50)、草なぎ剛さん(49)、香取慎吾さん(47)が退所したことで、基本的に稼働のない幽霊会社になってしまったんです」(前出のワイドショー関係者)

そういった会社を解散・清算するとなったら、資産、株式などを株主らに分配する必要が出てくる。つまり、I氏や元SMAPの元メンバーにも大金が支払われることになる。

「それを避けるために、S氏を代表取締役に立てて形だけ存続させているのではないか、ともささやかれましたね。いずれにせよ、SMAPの元メンバー、I氏が絡むことで、非常に取り扱いが難しい案件。ですので、ジェイ・ドリームは社名含め役員人事にも手をつけられていないのではないでしょうか。

ただ、報道にもありましたが、被害者との話し合い、新会社への業務移行、エージェント制の導入など、SMILE-UP.とSTARTO社は目の前の業務で手いっぱいのようです。現在、STARTO社は緊急対応として過去にジャニーズ事務所を定年退職したOBにも協力を仰いでいるそうですからね。

そうした多忙が最大の要因で、ジュリー氏やS氏の名前が関連会社の代表取締役としていまだ残っていると見られますが、公言したことが実行できていないのは事実でしょう。BBCの追及でスタッフも加害者だったことが明らかになるなどし、再び同社への不信感も募るなか、世間やスポンサー企業への影響を考えれば、なるべく早急な対応が求められるのでしょうね」(前同)

4月10日の東京ドームライブで本格始動するSTARTO社。多くのファンが期待を寄せているが、信頼回復までにはまだまだ時間がかかりそうだ。

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