9歳の技術力に本職のプログラマーら称賛の声 プログラミング全国大会 横浜・三澤君、優秀賞

大勢の社員らを前に受賞作を披露する三澤君=東京都千代田区

 独自のプログラムで制作したアプリなどを競う「全国選抜小学生プログラミング大会」で優秀賞に輝いた横浜市神奈川区の三澤康太郎君(9)=市立西寺尾第二小学校4年=が2日、東京都千代田区のIT企業アイティフォーを訪れ、受賞作を披露した。その独創性や技術力に、本職のプログラマーらから称賛の声が上がった。

 大会はコンピューターの活用を通じて子どもの社会性を育もうと、地方新聞45社などでつくる全国新聞社事業協議会が開催している。4回目の今回は1034組の応募があり、三澤君は3月に都内で開かれた全国大会に県代表として出場。「数学牢獄(ろうごく)からの脱出」と題したゲームが、協賛社の名を冠した「アイティフォー賞」に選ばれた。

 数式を記した手製のTシャツを着て現れた三澤君は、同社の役員や社員ら約100人を前に受賞作を紹介。n次関数や三角関数などを解きながら牢獄を脱出するゲームを実演した。3次元の画像を描くために関数の勉強を深めたことなど、苦心も明かした。

 ひたむきな三澤君の語りに会場も熱気を帯び、「その道のプロ」から「数学に興味を持ったきっかけは」「プログラムを書くための英語の勉強は」といった質問が次々に飛んだ。

 同社の佐藤恒徳社長は「私自身、難しくて分からないほど。素晴らしい」と絶賛。三澤君は「将来はいろんな人の役に立つようなプログラマーになりたい」と目を輝かせた。

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