世界遺産登録を目指す「佐渡島の金山」について、韓国は「戦時中に強制労働があった場所」と主張しています。先週、韓国の尹徳敏駐日大使と面会した花角知事は、10日の会見で「政府間でしっかりと議論してほしい」と話しました。
先週、県庁を訪れた韓国の尹徳敏駐日大使は、佐渡金山について「朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所」とした上で、世界遺産登録に向け「全体の歴史を表示し、追悼する空間を作るなどウィンウィンの形を作りたい」と述べていました。
佐渡島の金山は、今年7月にインドで開かれる世界遺産委員会で登録の可否が判断される見通しで、韓国を含む委員国の全会一致が原則です。
■花角知事
「委員国のすべての理解をいただかなくてはいけない。各委員国のそれぞれの事情があり、考え方があるので政府間でしっかり議論してもらいたい。」
花角知事は尹大使に「金山の文化遺産の価値を多くの人に理解してほしい」と伝えたということです。