EUの中国企業調査 外交部「差別的措置を懸念」

EUの中国企業調査 外交部「差別的措置を懸念」

記者会見に臨む中国外交部の毛寧報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京4月10日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は10日の記者会見で、欧州連合(EU)が風力発電タービンを供給する中国企業に対する調査を始めると発表したことに関し、次のように述べた。

 世界の多くの人がEUの保護主義傾向の強まりに不安を感じている。中国は中国企業さらには業界に対するEUの差別的措置を強く懸念している。中国の新エネルギー関連産業の発展は技術や市場、産業チェーンなど多重的な優位性を反映しており、関連製品の輸出は世界のインフレ対策と気候変動対応に重要な貢献をしてきた。

 気候変動対応を声高に唱える一方で、対応への努力を損なわないようEUに求める。保護主義によって自身の問題を解決することはできない。保護主義が守るのは後進性であり、失うのは未来、生み出すのは多方面の損害である。われわれはEUに、世界貿易機関(WTO)のルールと市場原則を順守するよう促す。中国は中国企業の合法的な権益を断固として守る。

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