キャッシュレス化時代こそ!「小学生の金銭感覚」の育て方3つ

おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。

この連載では、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマで、お金にまつわるコラムをお届けします。

桜舞う中、ピカピカのランドセルを背負う子ども達の明るい声が朝から響いていますね。

お子さんが小学校に入学すると、その親御さんから「子どもの金銭教育」についてのご相談が、FPである私のところには増えてきます。

子どもの金銭感覚を育てることは、キャッシュレス化が進む現代において、より重要になってきていると思います。

そこで今回は、今の時代に合った「小学生の金銭感覚」の育て方についてお伝えします。

昔と比べてどう違う?「小学生の金銭感覚」の育て方

【1】通学用ICカードでの買い物は禁止

SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを、通学や習い事通いのために、小学生のお子さんに持たせている方は多いのではないでしょうか。

交通系のICカード乗車券は、残高があれば、電車やバスに乗るためだけでなく、自動販売機やコンビニで買い物をするときにも使えます。

お子さんでも「ピッ」とタッチするだけで支払いができるのは便利なのですが、キャッシュレスで買い物をする習慣がつくと、お金を使っているという感覚が育ちにくくなると考えられます。

お使いを頼むときや緊急時用には少額の現金を持たせるようにして、普段はICカードでは買い物させないほうがよいでしょう。

【2】現金+おこづかい帳でお金の感覚を学ぶ

100円単位までの足し算引き算ができるようになったらおこづかいの始め時です。

一カ月いくらと決まった金額でも、お手伝いをしたらいくらという報酬制でもどちらでもOK。

とにかく、おこづかい帳をつけることが重要です。いくら入って、何にいくら使って、いくら残っているのか。この感覚を少額から経験させていきます。

おこづかいがあるからと好きなものを買っていると、あっという間におこづかいがなくなってしまうこと、少し高いものが欲しいときは我慢して貯めておくこと、そして、買える喜びなどを伝えていきましょう。

【3】先取り貯金でステップアップ

おこづかい帳を書いて、入ったお金と使ったお金を管理できるようになったら、貯金することを教えていきましょう。

貯金は、入ったお金の1割が目安です。

まだ割合の計算ができないなら、500円もらったら50円、1,000円もらったら100円を、使う前に貯金箱にいれさせて、残ったお金で好きなものを買う「先取り貯金」を教えていきます。

収入が入ったら設定しておいた割合を先取りして貯金し、残ったお金でやりくりする。こうすると、必ずお金を貯められます。

これは、キャッシュレス時代であっても、大人も習慣にしてほしい基本の貯金法です。子供のころから身につくと、一生役にたちます。

まとめ

我が家の子どもにも先取り貯金をさせて、3年後に貯金箱を開けてみると5,000円ほど貯まっていて、とにかく大喜びでした。

キャッシュレス時代であっても、現金でお金の使い方を教え、かつ、「貯める楽しみ」も伝えていくと、金銭感覚がしっかり養われるのではないでしょうか。

自分自身のお金の使い方を省みながら、学校では教えてくれないお金のことを伝えていきましょう!

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