福島ユナイテッド、後半に猛追もドロー サッカーJ3

【福島―金沢】プロ初先発し、得点を決めた福島の清水=とうほう・みんなのスタジアム

 サッカーJ3第9節ー。福島ユナイテッドFCは10日、ホームのとうほう・みんなのスタジアムでツエーゲン金沢と対戦し、2―2で引き分けた。通算成績は2勝2分4敗で順位は15位。福島は次戦の13日、アウェーの相模原ギオンスタジアム(神奈川県相模原市)でSC相模原と戦う。午後2時開始予定。

 【評】福島は後半に攻撃を立て直し、引き分けに持ち込んだ。前半はミスもあり、2点を失った。後半はサイドを広く使った攻撃を展開。同16分にFW清水がこぼれ球をゴールに押し込んだ。FW矢島とMF森が交代で前線に入るとさらに攻め込む場面が増え、同41分に森のゴールで追い付いた。(熊田紗妃)

 清水が初先発初ゴール

 福島が後半に息を吹き返し、2点差を追い付く執念を見せた。昨季までJ2で戦っていた金沢を相手に互角以上の戦いを繰り広げ、寺田周平監督は「勇気を持ってチャレンジしてくれた」と選手たちをたたえた。

 前半は金沢の組織的な攻撃に苦しんだことに加え、ミスも重なり、敵陣にボールを運べない時間帯ができた。厳しい状況の中で指揮官の起用に応えたのが、プロ初スタメンとなった大卒1年目のFW清水一雅だった。前半に放った2本のシュートは、ゴールにつながらなかったもののチームを勇気付けた。

 2点リードされ、苦しい展開だった後半16分に4試合ぶりの得点をもたらしたのも清水だった。「相手DFが食いついているのが分かったので切り返した」と、冷静な判断力でマークをかわし、左足を振り抜いてネットを揺らした。同41分には交代で入ったMF森晃太がクロスにワンタッチで合わせ、同点ゴールを決めた。

 13日には8日間で3試合を消化する連戦の最後を迎える。「きょうのように先発で結果を残したい」と清水。大卒ルーキーがチームをさらに勢い付ける。(熊田紗妃)

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