「つぶらな瞳そっくり」闘勢琥珀像お披露目 全島闘牛大会で5連覇 うるま市役所前

闘勢琥珀のモニュメントを制作したワンズパックの徳平広樹代表(右から3人目)と元牛主の平良恵さん(右)=8日、うるま市役所西棟

 【うるま】全島闘牛大会を5連覇し、2023年6月に徳之島へ移籍した闘勢琥珀(とうせいこはく)のモニュメントのお披露目式が8日、うるま市役所西棟玄関前で開かれた。モニュメントを作った看板製作会社のワンズパックの徳平広樹代表(43)は「闘牛のまち、うるま市を盛り上げていきたい」と語る。(中部報道部・又吉朝香)

 徳平さんは21年12月に開かれた闘牛イベントで闘勢琥珀に一目ぼれ。黄金色に輝く毛並みや筋肉質な体、貫禄に圧倒されたという。

 もともと沖縄市の看板制作会社に勤めていたが22年にうるま市で独立。自宅も同市内に引っ越したため、「闘牛のまち、うるま市」を盛り上げたいという気持ちが沸き、独立して最初の造形物制作を闘勢琥珀にしようと決めた。

 徳平さんは、大会で闘勢琥珀を応援したり、元牛主の平良恵さん(49)から送ってもらった写真を見たりしながら約半年間かけて幅3.7メートル、高さ1.5メートル、重さ250キロのモニュメントを完成させた。

 モニュメントには闘勢琥珀を引く人の顔出し看板も付いている。ことし2月に西棟に設置した。

 平良さんは「つぶらな瞳やお尻の筋肉などが琥珀にそっくり。今は徳之島にいて、離れているので寂しい。市役所を通るたびに琥珀の姿を見ている」と笑顔を見せた。

 徳平さんは「5月の徳之島の大会も応援に行く。頑張ってほしい」と話した。

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