「中欧班列」は沿線都市に新たなチャンスもたらす 独大学教授

「中欧班列」は沿線都市に新たなチャンスもたらす 独大学教授

 【新華社デュースブルク4月11日】ドイツ・デュースブルク・エッセン大学のベルント・ノーチェ教授はこのほど、新華社の単独インタビューに応じ、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」はここ数年、ルール地方に位置する物流・港湾都市デュースブルクの活力を高め、沿線地域の国と都市に新たな発展のチャンスをもたらしているとの見解を示した。

 デュースブルク港の運営会社デュースバーガー・ハーフェンのデータによると、中国の各都市とデュースブルクを結ぶ中欧班列の片道所要時間は12~18日間。毎週約60本の列車が同市に到着し、貨物はここからドイツのその他の港湾または欧州の隣国へと運ばれる。

 中欧班列の輸送サービスネットワークはユーラシア大陸のほぼ全域をカバーし、中国と沿線諸国の経済・貿易往来を効果的に拡大し、生産要素・資源の国を跨ぐ流動を加速させている。ノーチェ氏は中欧班列について、よりバランスのとれた輸送手段であり、所要時間は海上輸送や道路輸送より大幅に短く、価格も航空輸送より安いと評価。インフラ整備が進むにつれ、スピーディーで高効率なサービスが企業にビジネスチャンスを与え、沿線都市に豊富な商品をもたらし、中国と欧州のより良い相互接続を促すとの見方を示した。

 中欧班列が輸送手段と貿易の担い手として、沿線諸国に良質な中国商品を送り届けると同時に、沿線諸国と都市の物流・倉庫業界の発展と雇用の急速な増加も促していると指摘。グローバルサプライチェーン(供給網)の安定を守り、産業の融合と革新的な発展を推進する重要な下支えになっていると強調した。

 また「一帯一路」共同建設構想と「中欧班列」がもたらした相乗効果は商業活動を大幅に増やし、ドイツやカザフスタン、キルギスなど重要な国境通過地点、貨物の集散地となる国に新たな発展のチャンスを与えることができると述べた。(記者/劉宇軒、単瑋怡、劉向、張帆)

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