みんな大好き!サッカー愛の深い芸能人5選

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「同じものが好き」というだけで人は相手を身近に感じる。それは会ったことがない人に対してもいえることだろう。テレビやスクリーン、大きなステージで活躍する人たちとは住む世界が違うと思いがちだが、SNSが普及した現代では共通の趣味を通じて繋がる可能性もあり、思わぬ交流が生まれることもある。

同じスポーツが好きだと知ることで、遠くの存在だと感じていた人が少し身近になるのではないだろうか。この記事では、サッカー愛に溢れサッカー界と深い関わりを持つ芸能人を5人紹介する。


永山瑛太 写真:Getty Images

永山瑛太(俳優)

2001年にドラマ『さよなら、小津先生』で俳優デビューして以降『オレンジデイズ』や『西郷どん』など人気ドラマをはじめ、映画『怪物』など数々の話題作に出演している永山瑛大。自身のインスタグラムでは「小学校3年から、ずっとサッカー好きおじさん」「毎日、ボールを蹴り続けた日々。高校1年間で挫折、俳優を目指す」「サッカーは、素晴らしい。一生、サッカーを、やる」など、サッカーに関する投稿が随所にみられる。

ボールを蹴るなど実際に身体を動かす姿もたびたび公開されており、日本代表FW前田大然(セルティック)との2ショットには一緒に50m走したエピソードが添えられている。過去にブラジルリーグで活躍した檜垣裕志氏指導のもと早朝練習を楽しむ様子もみられ、サッカー関係者との交流も広い。現在は俳優業のみならず、写真やコラムなど表現の幅を広げている永山。いつか彼の感性とサッカーが何らかの形で融合した作品を見てみたいものである。


千鳥ノブ(芸人)

いまやテレビで見ない日はないと言っても過言ではないお笑いコンビ千鳥のツッコミ担当ノブ。彼もサッカー好き芸能人の一人だ。高校時代はサッカー部に在籍していたノブ。2022年のFIFAワールドカップカタール大会時には「ABEMA・テレビ朝日FIFAワールドカップ応援サポーター」に就任するなど、サッカー関連の仕事でも活躍している。

2024年1月には日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダ(スペイン1部)の試合を観戦するためヨーロッパを訪れたようで「ラ・リーガとんでもない盛り上がりと死闘」とインスタグラムに投稿し、現地観戦の喜びを綴っている。これに対して久保本人が「また是非!」とコメント。ノブも「また絶対行くね!」と返しており、思わぬ交流に双方のファンから多くの反応が寄せられた。長い間、日本のお笑い界におけるサッカー好きといえば“やべっち”ことナインティナインの矢部浩之だったが、最近はSNSの影響もありサッカー好きとして知られる芸人も増えてきた。ノブが日本のサッカー番組を席巻する日は近いかもしれない。


FC東京 サポーター 写真:Getty Images

チバユウスケ(ミュージシャン)

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTやTht Birthdayでボーカルを務めていたチバユウスケは、FC東京のサポーターとして知られている。2005年にはTHE MIDWEST VIKINGS名義で非公式応援歌『VAMOS TOKYO!』をリリース。また、2013年に行われたライブツアー「WEEKEND LOVERS13」の最終日は、FC東京のユニフォームを着用して新木場STUDIO COASTのステージに立ち、当時FC東京に在籍していたMF長谷川アーリアジャスール(現ガイナーレ鳥取)のチャントを歌う一幕もあった。

ほかにも、2019年にリリースされた東京スカパラダイスオーケストラの楽曲『¡Dale Dale!~ダレ・ダレ!~ feat.チバユウスケ』は、WOWOWのスペインサッカー2019/20シーズンのイメージソングとして書き下ろされたもので、ミュージックビデオにはパソコン片手に河川敷でサッカーをするスーツ姿のサラリーマンたちがコミカルな演出で登場している。

2023年4月、食道がんの治療に専念するため音楽活動の休養を発表したチバ。その後に行われた2023明治安田生命J1リーグ第10節のFC東京VSアルビレックス新潟戦(2-1)では、試合開始前からスタジアムに『VAMOS TOKYO!』が流れ、ゴール裏には「勝ちに行けチバユウスケ」「VAMOSチバユウスケ」と書かれた横断幕が掲げられた。チバは2023年11月にこの世を去ってしまったが、音楽界とサッカー界の架け橋として彼が残したものは大きく、今後も長く語り継がれることだろう。

桜井和寿 写真:Getty Images

桜井和寿(ミュージシャン)

日本代表のゴールが決まった直後にスタジアムで流れる『勝利の笑みを君と』(日本サッカー協会公認応援ソング)を歌うウカスカジーの桜井和寿もサッカーとの繋がりが深い人物だ。言わずと知れた国民的バンドMr.Children(ミスチル)のボーカルとして、長きにわたり日本の音楽シーンでトップを走り続けてきた桜井。ミスチルの楽曲『I’LL BE』は、元日本代表の名波浩氏(現日本代表コーチ)がジュビロ磐田からイタリアのACヴェネツィアに移籍する際のエールとして書き下ろされたといわれている。

また、長らくキャプテンとして君臨していた元日本代表のMF長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)が、ミスチルの『終わりなき旅』を試合前のルーティンとして聴いているエピソードがあるほか、『LOVEはじめました』という曲では元日本代表の中田英寿氏を連想させる「中田のインタビュー」という歌詞が登場するなど、桜井の音楽活動はサッカーと共にあると言っても過言ではない。


伊沢拓司(タレント)

東京大学出身のクイズ王として知られ、現在はニュース番組のコメンテーターなども務める伊沢拓司はプレミアリーグ(英1部)トッテナム・ホットスパーの熱烈なサポーターだ。小学生の頃にサッカーを始め中学ではフットサル部に所属していた伊沢は、セレッソ大阪の公式YouTubeチャンネルに何度も登場しているほか、株式会社Z会ソリューションズのYouTube企画で日本代表MF遠藤航(リバプール)と対談するなどサッカー関連での露出も多い。

また自身の公式Xでは、ハッシュタグ#COYS(トッテナムを応援する際の合言葉)を付けたポストも数多く見られ、多忙なスケジュールの合間を縫ってプレミアリーグの試合を観ていることが窺える。クイズ番組ではどんな問題にも冷静に対処する印象の伊沢だが、ひとたびトッテナムの話題になれば熱い一面を見せる。そんな彼の姿は日本のトッテナムサポーターやサッカーファンからも好評だ。


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サッカーの素晴らしさを広める伝道師

若い世代のサッカー離れが進んでいると言われる昨今。チャリティーマッチや各クラブの公式チャンネルに元選手のみならず様々なジャンルのインフルエンサーが登場することで、より多くの人が興味を持ってくれるようになるだろう。今回紹介した5人をはじめ、影響力のある有名人が自身の活動やSNSでサッカーの魅力を発信することがサッカーの注目度アップに繋がっているのは間違いない。このスポーツが日本で根付き、今よりもっともっと盛り上がることを願ってやまない。

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