障害者施設が不足…呉服販売店のグループホーム完成【長野市】

着物の販売などを手掛ける長野市の会社が新築のグループホームを作りました。
背景には、障害者施設の不足があるようです。

■記者
「居住スペースは鍵付きの個室となっていて、部屋に入ると感染症対策として室内の温度が維持できる換気扇がついています」

およそ6畳の部屋にエアコンや収納。共有スペースには無料で使えるガス乾燥機など充実した設備が整っています。
着物の販売やレンタルなどを行う長野市の「たちばな」が手掛けた新築の「グループホーム・ピア川中島」。
入居できるのは障害者手帳を持っていて、日中は仕事に行けるなど程度が軽い人です。
県内には身体に障害を抱えた人は8万人以上。
知的障害のある人は増加傾向にあり、およそ2万人います。

■たちばな・松本亮治 社長
「根底には何か長野市に還元できる仕事をしたいなとずっと思っていました。(長野市から)今実は障害者の施設が足りないんだというお声をいただきまして、健常者も障害のある方も同じ社会で暮らせるように、理解が進んでくれればうれしい」

入居者の生活をサポートできるよう、スタッフが365日常駐。毎日、朝食と夕食の提供があります。
市から家賃補助があるため、実質負担は光熱費なども含めて、月6万5800円です。
定員は男女それぞれ10人で、来月から募集を始めるということです。

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