赤楚衛二、主演『Re:リベンジ』での“新境地”は…既視感ありの「愚直な主人公」に期待したい“逆襲のギラつき”

赤楚衛二(C)ピンズバNEWS

フジテレビ系の連続ドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに- 』(毎週木曜よる10時)が、4月11日に10分拡大で放送スタートする。主演の赤楚衛二(30)に期待が集まるが、番組が謳っているように、赤楚が《“新境地”を見せる》となるかは微妙そうだ。

このドラマは、巨大病院で巻き起こる権力争いをきっかけに、さまざまな事件が起こり、登場人物たちの野心と復讐心が入り乱れ、人間の内に秘めた欲望がむき出しになっていくリベンジサスペンス。赤楚は、日本屈指の巨大病院「天堂記念病院」の理事長の息子・天堂海斗を演じる。

海斗は父親との仲たがいをきっかけに、医師にはならず、出版社で週刊誌の記者として働いていた。恋人にプロポーズをしようとしていたが、その直前、父親が事件に巻き込まれたと聞き、疎遠になっていた「天堂記念病院」へ。その事件をきっかけに、父親の真意を知った海斗は、彼が築き上げてきた大切なモノを取り返すことを決意する。

気になるのが、海斗のキャラ設定の「愚直ながらも無鉄砲な一面を持つ」という点だ。ここにどうも既視感を覚えるのは、これまで出演した『SUPER RICH』、『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)も『石子と羽男』、『ペンディングトレイン』(TBS系)も、似かよったキャラを演じていからだろう。赤楚の役柄が、基本は“いいやつ”というのは変わらず。これははたして新境地なのか。

■赤楚衛二は期待を裏切ってくれるか

毛色が違うのは『こっち向いてよ向井くん 』(日本テレビ系)で、最後の元カノとの失恋がきっかけで、10年間も未練を引きずっている、恋愛迷子の主人公を演じたときだ。まさに赤楚にとって新境地だったわけが、残念ながら視聴率は惨敗。そのため、今回も赤楚には無難な役をやらせず、パブリックイメージに忠実な役がいいと、制作側が判断したのかもしれない。

しかし、基本設定は「愚直ながらも無鉄砲な一面を持つ」かもしれないが、病院内の欲望と野心に巻き込まれ、主人公・海斗は変わっていくようだ。赤楚は番組公式サイトで「ビジュアルをはじめ、いろいろな意味で変化していく海斗を全力で演じ切りたい」とコメントしており、こちらの憶測を裏切る姿を見せてくれる可能性は高い。

本作は“人の醜さ”や“欲望”にフォーカスを当てるそうで、赤楚が、復讐のためにギラついた、自分の欲望のためには手段を選ばないダークな人物を演じられれば、それこそが新境地。どんな変化を見せてくれるのか期待したい。(ドラマライター/ヤマカワ)

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