信越化学が群馬・伊勢崎市に新工場 半導体材料の先進拠点に

安中市に生産拠点を置く「信越化学工業」は、半導体事業の拡大に向けて伊勢崎市に新しい工場を建設すると発表しました。

県庁では4月11日、信越化学の斉藤 恭彦社長のほか、山本知事と伊勢崎市の臂市長が出席して記者会見を開き、新工場設置の概要を発表しました。

信越化学の新工場は県が造成を行う伊勢崎市国領町の産業団地に新設され、「フォトレジスト」と呼ばれる半導体の材料を生産します。

投資額は約830億円で2026年の完成を目指します。

信越化学の斉藤社長は、新工場の設置を伊勢崎市に決めた理由について災害リスクが少ない点や県の対応のスピード感などを挙げました。信越化学は、この新工場を「半導体材料の先進拠点」として位置付け、将来的には研究開発の拠点にもしていきたいとしています。

「これはまず第一歩であって、次そしてまたその次ということで日本を代表するような半導体材料の工場というふうに持っていこうと思っています。」(信越化学工業・斉藤恭彦社長)

今月1日には、宇宙関連機器メーカーの「IHIエアロスペース」が自然災害の少なさや交通利便性などを評価して、本社を都内から富岡市に移すなど県内への企業進出が活発になっています。

この流れについて山本知事は、「群馬県の経済にとって大きな起爆剤になる」と歓迎しています。

「群馬県の存在感も上がりますよね。知名度が上がり存在感が上がればいろんな形で情報とか物も入ってくる。大きな起爆剤になると思うし、これからの企業誘致でもアピーリングな出来事だと思っています。」(山本知事)

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