女児踏切死亡事故を受け 群馬県が遮断機・警報機の無い踏切の廃止など求める方針

今月6日、高崎市の踏切で9歳の女の子が列車にはねられて死亡した事故を受け、群馬県は、遮断機や警報機がない「第4種踏切」について鉄道事業者などに廃止か第1種踏切への転換を求めていく考えを示しました。

今月6日、高崎市吉井町にある上信電鉄の踏切で9歳の女の子が列車にはねられて死亡しました。

事故現場の踏切は、遮断機や警報機が設置されていない「第4種踏切」でした。

11日の定例会見で山本知事は、県内の「第4種踏切」では過去20年間で12件の死亡事故が発生して13人が亡くなっていることを明らかにし、鉄道事業者や市町村など関係機関と連携し、早急に安全対策を検討する考えを
示しました。

県内には「第4種踏切」が74基あり、県は「廃止」か、難しい場合は遮断機と警報機のある「第1種踏切への転換」を求めていきます。

県によりますと、国土交通省が来週、県や県内の鉄道事業者などを集め、「第4種踏切」における事故の再発防止に向けた対策会議を開くということです。

知事は今回の事故について「胸が痛む事故だ」と話し、踏切の利用について県民に対して次のように呼びかけました。

「踏切の直前では必ず立ち止まってください。また子どもだけでなく線路に近づいたり、警報機や遮断機のない踏切はできるだけ利用しないようにお願いをしたいと思います。」

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