なでしこジャパンが帰国 池田監督は現状に「横綱サッカーをするチームではない」

米国遠征から帰国して取材に応じる池田監督

サッカー女子の国際親善大会「シービリーブスカップ」(米国)に出場したなでしこジャパンが11日、成田空港に帰国した。

パリ五輪に向けて世界の強豪と真剣勝負を繰り広げる貴重な強化の場となった今大会。日本は初戦で米国に1―2と逆転負けを喫し、続くブラジルには1―1からPK戦で全員失敗して0―3と敗れた。2連敗で終え、特にブラジルとはパリ五輪の1次リーグで同組に入っているため、大きな課題が残った。

それでも帰国後に成田市内で取材に応じた池田太監督は「試したかったいろんな選手の組み合わせや、最終予選から五輪に向けての競争も含めて、ピッチ上、ピッチの外いろんな収穫があった」と手応えを口にした。

ただ、世界の強豪と渡り合える力については「どの相手に勝つこともできるし、ポテンシャルもそうだし、持っているものを集結することによって、どちらにも転がるくらいのものを持っている。W杯も踏まえて、大会に向けてピークを合わせていくことができれば(勝敗は)どちらでもあり得る」と自負しつつも「手応えもあるし、まだまだな部分もある。〝横綱サッカー〟をするチームではないので、ハードワークを続けていかないといけない」とあくまでも挑戦者としての立場を強調した。

悲願の金メダルに向けて、本番までの3か月あまりでどこまでチームを高められるか。

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