銅像でき「幸せだなあ」 茅ケ崎名誉市民の加山雄三さん 87歳の誕生日に除幕式 商議所中心にCFで制作費募る 

ファンに手を振って銅像を披露する加山さん=11日、茅ケ崎市

 神奈川県茅ケ崎市出身で名誉市民の歌手加山雄三さんの銅像が11日、市役所前広場(同市茅ケ崎)に設置された。この日は加山さんの87回目の誕生日に当たり、除幕式にも参加した加山さんは「幸せだなあ」と喜んだ。銅像設置は、茅ケ崎発祥の「湘南サウンド」の生みの親である加山さんの功績を次代へ継ごうと、茅ケ崎商工会議所が中心となりクラウドファンディング(CF)を実施するなど、市の協力を得てプロジェクトを進めてきた。

 銅像は市内にアトリエを構える彫刻家宇野務さんが制作。高さ約190センチ、金色に輝く加山さんがギターを持つ姿を表現している。除幕式で加山さんは、CF出資者約500人らを前に「こんなに感激した誕生日は生まれて初めて。今日は幸せだなあと、それだけは言わせてもらう」と、喜びを語った。

 主催した同商議所の亀井信幸会頭は「茅ケ崎は音楽の力で活力、魅力のあるまちになった。銅像には、加山さんの貢献に対する感謝と、茅ケ崎の音楽文化を将来へ引き継いでいくことを誓う思いを込めた」と感謝の言葉を送った。

 加山さんを敬愛し、まちの活性化に取り組む人々も多数参加。JR茅ケ崎駅からサザンビーチちがさきに延びる「雄三通り」の一角でスイーツ店を営む東海岸商店会会長の長谷川裕さん(49)は「感無量。茅ケ崎は加山さんとイコールなのだとの思いを改めて強くした」と話した。

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