「防災×モビリティ」U30案募集中、東大岡部研など館山地域作りで

新築する消防団詰所を活用した「防災×モビリティ拠点U30実践アイデアコンペ」登録が6月末まで実施中だ。千葉県館山市の西岬(にしざき)地区で、住民の外出を促すモビリティハブかつ普段から住民に親しまれる防災拠点としての詰所作りのアイデアを募る。特定非営利活動法人(NPO法人)ゴンジロウと、東京大学大学院・岡部明子研究室の共催。両者は地区で地域活性化の活動を長年行っている。

コンペでは、詰所の建物と敷地全体を使って「地域に親しまれる消防施設」と「移動が困難な人が外出するきっかけとなるモビリティハブ」の機能を持たせる提案を募集する。地域住民や来訪者が移動や交流で日常的に集まる防災拠点を作り、「拠点作りから始まる半島端自治」を目指す。応募資格者は2024年4月1日時点で30歳以下の個人または4人までのグループ。

房総半島の南西端に位置する西岬地区では、住民の高齢化やバス減便を受けて新しい形の移動が課題となっている。NPOゴンジロウ、岡部研は、観光庁の助成を受けた実証実験「西岬モビリティプロジェクト(さきもび)」や、バス停を交流の場所とする取り組み、住民の買い物支援などを実施。地域がにぎわう仕組み作りに努めている。

コンペの詳細は下記を参照。

https://sakimobi2024competition.studio.site/

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