島特有の文化や住人のストーリーに触れる写真集『離島建築 島の文化を伝える建物と暮らし』が面白い

「建物」から街と人の暮らし、時代性を探るビジュアル探訪記<味なたてもの探訪>シリーズ『離島建築 島の文化を伝える建物と暮らし』が4月19日にトゥーヴァージンズより発売される。

日本には、定住者のいる有人島がおよそ400島ある。それらの島々には、貴重な生態系や日本の原風景があり、暮らしのなかには伝統の習俗や祭りが数多く残されている。

こうした特有の文化や自然が色濃く反映されているのが、離島の建築群。本書は、“日本の縮図”ともいわれる離島の文化や生活、住人のストーリーについて、島々の建物を通して知る1冊。

100の島、150以上の建造物を収録。著者は20数年にわたり日本中の離島を歩き、自然や民俗や人々の暮しを撮り続けてきた写真家の箭内博行だ。

■著者プロフィール
箭内博行(やない・ひろゆき)
写真家。1973年生まれ、埼玉県育ち。國學院大卒。「日本再発見」をテーマに今まで国内350の島々へ。著書『約束の島、約束の祭』(情報センター出版局)、『ニッポン とっておきの島風景』(パイインターナショナル)、『ニッポン 離島の祭り』(グラフィック社)。他に雑誌・新聞等での紀行連載、広告掲載多数。自然・文化・人情に惹かれながら、国内の島々を活写し続けている。(公社)日本写真家協会会員。ヤナイフォトイメージ合同会社代表。

(文=リアルサウンド ブック編集部)

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