中国商務部。（資料写真、北京＝新華社記者/李賀）
【新華社北京4月12日】中国商務部の何亜東（か・あとう）報道官は11日の記者会見で、欧州連合（EU）が欧州に風力発電タービンを供給する中国企業の補助金調査を実施すると発表したとの質問を受け、中国の風力発電など新エネルギー企業は持続的技術革新と整った産業チェーン・サプライチェーン（供給網）システム、十分な市場競争によって急速な発展を実現して競争優位性を獲得し、世界をリードしており、補助金によるものではないと指摘した。中国の新エネルギー産業は世界の気候変動対応に優良な製品を提供し、EUを含む世界各国のグリーントランスフォーメーション（GX）に積極的に貢献していると強調し、次のように述べた。
中国はEU欧州委員会が「外国補助金規則」に基づいて、風力発電タービンを供給する中国企業に対し補助金調査を行うと発表したことに留意している。商務部貿易救済局の責任者は10日、ベルギーのブリュッセルで欧州委員会貿易救済主管部門の責任者に対し、厳重な申し入れを行った。EUのやり方は自由貿易の原則に明らかに違反し、中国とEUの産業の正常な協力を深刻に阻害するもので、典型的保護主義であり、世界の気候変動対応の努力とGXプロセスに深刻な影響を与え、EUへの投資に対する各国企業の自信を損ない、中国とEUの相互信頼を弱める。中国は強い不満と断固反対を表明する。
EUは気候変動への対応という旗を高く掲げ、口ではグリーン（環境配慮型）協力を提唱する一方、保護貿易主義の棍棒を振り回し、正常な国際グリーン貿易・投資をむやみに制限し、気候変動対応で二重基準（ダブルスタンダード）を行っている。EUのやり方はEUを、世界のGXの妨害者、中国EU投資協力の阻害者、双方の経済・貿易相互信頼の破壊者にする可能性がある。世界のグリーン産業には発展の勢いがあり、中国とEUの協力の余地は広い。中国はEUが保護主義のやり方をやめ、協力ウィンウィンの正しい軌道に戻り、双方企業のグリーン協力に安定的で公平かつ透明で期待可能な競争環境を確実に提供し、グリーンを真に中国とEUの経済・貿易関係のカラーにすることを希望する。中国はEUの今後の動向を注視し、中国企業の合法的な権益を断固として守るために必要な措置を取る権利を留保する。
