ベトナムから来た技能実習生が上田市で「お花見」を楽しみました。着物姿で散策するベトナム人たち。企画した団体には「ある狙い」がありました。
■信州上田おもてなし武将隊・真田幸村
「きょうは上田城が一番きれいな時じゃー 日本の桜を楽しんでくれ」
武将隊の歓迎を受けたのはベトナムから来た技能実習生です。10日に来日したばかり。ポカポカ陽気の中上田城跡公園で花見です。ベトナムには「お花見をする」という文化がないそうです。
初めて見る桜を写真に収めます。
■ベトナム人技能実習生
「きれいですね。とてもきれいです。着物はおもしろい大好きです」
お花見といえば、グルメも！400円のお小遣いで選んだものは…？
アイスクリームでした！
■ベトナム人技能実習生
「とてもおいしい」
技能実習生が着ているのは、500年以上の歴史がある「上田紬」。市内で着付けをしてもらいました。
■着付けの人
「上田紬です」130645「縞とか格子（模様）が多い」
初めての着物だという女性も。
■ベトナム人技能実習生（19）
「きれいです」
■ベトナム人技能実習生（31）
「たのしいです」
円安などが原因で東南アジアの労働者から日本は選ばれにくく、人手不足が課題となっています。リクルートワークス研究所によりますと、2040年に県の労働力不足は全国ワースト3位となる見込みです。
今回花見を企画したのは上田市や地元企業などでつくる「上田グローバル共生社会づくり研究会」。「外国人材から選ばれる上田市」を目指しています。
■上田グローバル共生社会づくり研究会・佃芳典さん
「働く内容も大事だが住みやすい場所と思ってもらいたい、日本の文化にも触れてほしいので着物を着て花見をした」
■ベトナム人技能実習生
「着物を着て歩いてお花見をしてとても楽しい」
技能実習生は1カ月間、研修をした後、来月から信州ハムで働くということです。
