マカオ、2024年1Qの観光物価指数が対前年4.68%上昇…ホテル価格上昇など受け

春節ゴールデンウィークに大勢の旅客で賑わうマカオの観光名所・タイパヴィレッジの官也街(写真:MGTO)

 マカオ政府統計センサス局は4月12日、今年第1四半期(2024年1〜3月)の観光物価指数が前年同時期から4.68%上昇の144.68だったと発表。

 指数上昇の主要因はホテル宿泊価格や衣類・ネックレス小売価格の上昇で、花火・爆竹価格の下落が一部を相殺したとのこと。分類別の価格指数でみると、衣類・履物、宿泊、雑貨がそれぞれ9.17%、8.35%、6.54%上昇、レジャー・文化活動は15.29%下落。

 今年第1四半期の観光物価指数は昨年第4四半期との比較で3.85%下落。花火・爆竹価格とホテル客室価格の値下がりにによりレジャー・文化活動と宿泊の価格指数がそれぞれ15.98%、11.98%下落。一方、薬品・個人用品と雑貨の価格指数についてはそれぞれ2.87%、2.02%上昇。

 今年第1四半期までの直近4四半期の観光物価平均指数は、1年前の同じ時期から17.57%上昇。分類別の価格指数でみると、宿泊(+95.64%)が顕著な上昇で、レジャー・文化活動(+8.09%)、衣類・履物(+7.96%)、雑貨(+5.07%)についてもそれぞれ上昇した。

 観光物価指数は海外(中国本土、香港、台湾含む)からマカオを訪れた旅客がマカオにおいて購入した商品及びサービス(食品、たばこ、衣料・履物、宿泊、飲食、交通・通信、薬品及び個人用品、エンターテイメント・カルチャーアクティビティ、雑貨)の価格変動を反映するもの。2009年10月〜2010年9月を100としている。

 マカオは長くゼロコロナ政策を維持してきたため、インバウンド旅客数の低迷が常態化した。しかし、一昨年(2022年)12月から段階的に事実上のウィズコロナ政策へ転換され、昨年(2023年)1月8日からは水際措置が大幅緩和されるに至り、以降はインバウンド旅客数が急回復し、年末まで勢いを持続した。第1四半期には観光都市マカオにとって年間最大の書き入れ時となる旧正月の春節ホリデーが存在する。

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