【大切に守られ…推定樹齢1000年超え!】福島を代表する桜「三春滝桜」が見頃

【郡山市の開成山公園 1300本の桜満開に】福島県内外の人が春を満喫

4月10日に満開が発表された「三春滝桜」から、直川貴博アナウンサーがお伝えします。

福島を代表する花見スポット「三春滝桜」は、無数に咲く薄紅色の桜の花が、まるで滝のように流れ落ちるように見えることから、「滝桜」と呼ばれるようになったとも言われています。

コロナ禍前の2019年には、町の人口の10倍以上となる19万人もの人が、この滝桜を一目見ようと花見に訪れたといいます。

コロナ禍でその数は、10分の1ほどにまで減少してしまいましたが、それを乗り越え、12日も日中は、多くの花見客の姿でにぎわっていました。

高さ13.5メートルで、3階建ての建物と同じくらいの高さの滝桜は、圧巻です。

また、桜を見上げますと、滝桜という所以の通り、桜の花が流れてくるような、桜の木に包まれるような、普通の花見とは違った感覚を満喫できます。

ソメイヨシノなど、一般的に桜の寿命は、60~80年ほどと言われているんですが、三春滝桜の樹齢は、「推定1000年以上」とされています。

平安時代から人々を魅了し続けている桜というわけなんですが、そんな「滝桜」の健康を守るため、「樹木医」と呼ばれるお医者さんがいるんです。

その樹木医は5年に1度、大規模な「定期健診」も行っています。

町と文化庁が協力して、2008年度から行われていて、桜を覆うように足場が組まれます。

中では、枯れた枝の剪定や、虫の侵入を防ぐ薬を塗っています

五年に一度ということですが、2024年は、ちょうどその節目になっていまして、最新の定期検診を行ったばかりということなんです。

滝桜を守ろうという取り組みで長生きが実現しています。

「滝桜」は、長生きゆえに、全国に、子や孫がいて、スカイツリーを臨む東京・隅田公園にも三春滝桜の子孫がいます。

推定樹齢1000年を超える「三春滝桜」ですが、多くの人の手や支えがありながら、いまも勇壮にその姿を残しています。

見ごろは、あと2、3日ということです。

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