沖縄の観光地の混雑状況を可視化 県がウェブサイトを公開 美ら海水族館など32カ所を選定

観光地別の混雑状況予測を掲載した観光サイト「沖縄観光快適Naviおきめぐり」

 沖縄県は12日、観光地別の混雑状況予測を掲載した観光サイト「沖縄観光快適Naviおきめぐり」を公開したと発表した。過去のデータを元に人工知能(AI)で混雑状況を予測し、日時や天候別に5段階で示す。玉城デニー知事は同日の定例記者会見で「快適な沖縄観光をサポートし、世界から選ばれる持続可能な観光地づくりに取り組む」と意義を語った。

 沖縄美ら海水族館(本部町)や勝連城跡(うるま市)など32カ所の観光地を選定。文化観光スポーツ部の担当者は「人気スポットだけでなく、あまり知られていない観光地も掲載することで人流を分散し混雑を緩和したい」と話した。掲載数は今後増やす予定だ。

 テーマ別に沖縄の観光名所を紹介した「ストーリーマップ」も掲載。「沖縄工芸の旅路」「沖縄の聖地・秘境巡り」「琉球料理 伝統食文化遺産の旅路」など12のテーマを設定し、観光地の魅力を動画や文章で紹介している。

 サイトでは県内全市町村のガイドマップや、事業者向けに観光関連の統計データなどもまとめて掲載。スマートフォン、パソコンのどちらでも閲覧できる。(政経部・大川藍)

「沖縄観光快適Naviおきめぐり」について説明する文化観光スポーツ部の担当者=12日。県庁

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